2024年9月30日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、夏から秋にかけて収穫され、冷気によって糖が熟成されたホクホクした美味しいものが出回る「カボチャ」です。
「カボチャ」の原産地は、これまで名前の由来とされてきた「カンボジア」ではなくて、中央アメリカです。
「カボチャ」の名前の由来である「カンボジア」が原産国だと思われていますが、これは16世紀にカンボジアからポルトガルへ向かう船から初めて持ち込まれたものであることから付けられてしまったためです。
「カボチャ」の最大の栄養素はカロチンです、これは体内でビタミンAに代わり皮膚の強化や体力増強、疲労回復、風邪予防には欠かせない栄養素です。
夏の終わり頃に豊富に取れる「カボチャ」は長期保存が可能で、まさに秋から冬に多く食べられています、そういう意味でも自然とは良くできているものです。
冬場に必要なビタミンAを夏野菜がもたらし、糖を熟成しながら春まで保存可能なのですから。
ビタミンAの他の効用としては、眼精疲労、粘膜の強化(鼻血防止など)、美肌などがあげられます。
また、他の野菜に比べ群を抜いて豊富なのが女性には特に重要なビタミンEです。
カロチンとビタミンEの組み合わせは、実は活性酸素を取り除き癌予防や成人病などの万病の薬になります、そしてアンチエイジングには欠かせない栄養素です。
特に、中わたの部分は、他の部分の5~6倍ものカロチンが詰まっている部分です、美味しくないと捨てずに、てんぷらなどにして食するようにしたいものです。
種は日本以外のアジア諸国では酒のおつまみなどで普通に食べられています、日本でも昔は食べられていましたが、今では見かけなくなりました。
お隣、韓国ではいまだにコンビニなどでも買え、おつまみにしたり料理に使われています。
この種にはリノール酸が豊富に含まれており、動脈硬化予防には最高の薬と成ります、ただし消化吸収が悪いために油で揚げて食するなどの工夫が必要になります。
夏の「カボチャ」は中わたも含めて天ぷらや薄くスライスしてサラダで食し、秋から冬のホクホクした「カボチャ」は煮物やみそ汁に入れて食すると、その季節に必要な栄養素が採れて栄養バランスが良くなります。
夏には疲労回復と美肌効果を期待し、冬には風邪防止と皮膚強化に期待できる「カボチャ」はまさに3シーズン通しての万能薬でもあるのです。
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