2024年10月 1日 11:00
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、日本と台湾に元々自生していたヤマノイモ科の多年生つる性草木で「自然生(じねんじょ)」とも呼ばれる「ヤマイモ」です。
「ヤマイモ」は太古の時代から日本では食用とされていました。
「ヤマイモ」は酵素の宝庫と言えるほど多くの消化酵素が含まれています。
アミラーゼ、ジアスターゼ、カタラーゼ、グリコシダーゼなどの主要酵素が豊富に含まれており、他の食品と一緒に食せば消化促進を促し消化器官にも負担をかけずにすみます。
人間の基礎消費カロリーのうち80%は消化に使われていると言われています、それほど消化器官には負担がかかっているということ、ですので食べた後にだるくなるという話も理にかなっているのです。
他の主要な成分は「ガラクタン」などの多糖類成分、あのヌルヌルした液体でたんぱく質分解の成分であり、滋養強壮剤としても知られています。
漢方では「ヤマイモ」は消化促進と下痢などに効くとされており、胃や肺、腎臓などの働きを良くして長寿を得られるとあります。
事実、漢方薬の「八味地黄丸」の主成分が「ヤマイモ」ということです。
もう一つの特筆すべき成分は「デオスコラン」で、血糖値の低減が証明されています。
「ヤマイモ」は年中手に入るというものではありません、しかし栽培されている「ナガイモ」もほとんど同じ成分であり、こちらは最近では年中どこでも手に入るので工夫して食したいものです。
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