2023年10月16日 09:00
ちょっと前まで長期間にわたり健康に良いとされてきた物が医学の発展や研究によって一転身体に悪いとされる物が実に多くあります、またその逆も然りです。
科学の発展というのは時として非情であり知らなければ平和で暮らせるのに知ったがために生活環境を一変させる必要に迫られることもあります、特に食品についてはこの数年で大きく過去の常識を覆す研究結果が顕著に報告されました。
何が身体に良くて何が悪いのか原点に返れば科学の研究結果を知らなくても解るものです、そもそも人間の身体は何でできているかを考えれば容易なことです。
ちなみに植物性食品を全く食べないで生肉しか食べないエスキモー人を検査したところ全ての健康管理データで理想的な結果が出たとの報告は有名な話しです、昔から健康法は幾つもその時々で新しい説が出てくるのですが栄養や細胞学に加えて遺伝子の解明が進むにつれて過去の健康法が如何に間違っていたかなんてことも大いにありえます。
例えば疲れると筋肉内に乳酸が溜まるというのは誤りでケイ素が溜まることが解りました、また糖分を減らしても体内脂肪が急激に減らないばかりか脳細胞が枯化することも解りました、肉類でしか得られない必須アミノ酸(体内で生成できない細胞生成に必須とされるアミノ酸)が9つもある、牛乳を消化する酵素を持たない大人が多数いることなども解ってきたのです。
これらの生体メカニズムの解明から如何に過去に誤った健康法が広まっていたかということが解ります、更には年齢により体内脂肪の平均値が世界的に共通して変化するのはその年齢に相応しい標準体型というのがDNAに仕組まれているからということまで近年の医学界で言われるようになりました、これは中年になってある程度太るのは男女ともに極めて健康であるということなのです。
またバブル期ごろからの誤った健康法により肉を食べなくなった家庭が増え、特に若い男性のホルモンバランスが著しく崩れ男性本来の闘争本能が消えやる気を起こさなくなった、若い女性の肌の老化現象が著しくなっているなどの報告も肉類の摂取不足から起きる要因などと解明されてきています。
真の健康法とは何でしょうか、私は食べ物についてずっと思うことは食べたいものを食べたい時に美味しく食べるということです、つまり喉が乾けば水分を摂取するように身体が欲している物は身体に不足している成分であり、それを脳がキャッチして信号を送っているのです。
それを無視するのは逆に身体に悪いのではないかと思うのです、ただしこれはあくまでも私見であって推奨することではありません、ただ健康を意識して欲しくない不味いと感じる物を何故無理をしてまで食べなくてはいけないのかということに大きな疑問を感じます。
100歳以上の老人への食事内容のアンケートで共通した答えが「食べたいものを好きなだけ食べることだ」という一致した回答があります、これはいったい何を意味しているのでしょうか、性格と同じように生命体も個性というものがあります、その個性に適合した食事が本来は必要になり個性を無視して画一的な食事法を推奨するのは如何なものでしょうか。
ビジネスも然りで企業を経営する経営者にもそれぞれの個性に適合した手法を執る必要があります、その経営者の性格や思考を把握もせず画一的な戦略戦術を強要する経営コンサルタントは実に多いのです。
これは自分が経営を行ったことが無いもしくは充分に行っていないコンサルタントに多く見られます、過去に成功法則と言われた戦略戦術の数々、これもその企業の経営者の個性を無視したら最悪の結果を齎すでしょう。
経営の常識や定石に捕らわれているうちは上手くいかないのは至極当然です、個性に応じて自分流にアレンジしてこそ企業や経営者に適合した必勝法が確立されるのです。