2023年10月10日 09:00
成功者になるには「人の行動心理」を正確に理解することが必須条件と言えるほどに重要です、先日も「何かを始めようと思って相談すると、必ず身近な人ほど強く反対する」という心理について後輩と語りあいました。
何故身内が反対するのでしょう、こういったケースでは多くの場合は「相談者が心配だから」という見解です、これはほとんどの人がそう思うでしょう。
「身近な人は自分のことを心配してくれている」などと、自分は周囲の人に愛されていると思いたい気持ちも実はよくある心理状態です。
ここで考えなくてはいけないことは「身近な人ほど強く反対する」という事実です、これは何故でしょうか?
まず相談を受けた人の心理をズバリ言うと、相談者がそれを行うことによる自分の環境の変化を恐れます、これは意識するしないは別にして必ず何処かで考えるのです。
例えば相談者がそれを行うことによって今までと違う人と交流することになります、当然のこと多くの時間もそれに取られることになります、それによって今までのようにその人とのすれ違いが発生するなど多少なりとも変化が起こります。
その人が新たな情報によって思考が変わり、今までのように自分とのスムースな会話ができなくなり距離感を感じるようになるかもしれません。
人は「変化を恐れる」ということが遺伝子に組み込まれているのです、これによって自然に危険を回避しようとします、つまりこれは本能というべきものです。
身近な人ほどその影響度が強くなります、だから身近な人ほど何かを始めようと相談すると強く反対するということになります、これは最も簡単な心理ロジックに過ぎません。
心広く思慮深い人は相談者に反対はしません、思ったことをやらせてみるのが最もその人にとって経験を積み成長させることになることを考えているからです。
その結果において離れていこうが止めることもしません、それが双方にとっての結果と受け止める覚悟があるのですから。
「人は理由も意味もないことはしない」のです、つまり相談するという行為の裏にある心理を読むことがその人の状況を把握することに繋がります。
本当に自分でやりたいことが有る人は自分で決断し相談することはしません、つまり相談している時点で心からそれをやりたいのではないということでもあるのです。
更には相談する行為の裏には、結果責任を他者に押し付ける自己擁護の真理が隠されていることも理解すべきです。