土地や建物などの不動産取引ですが、意外と知られていない事実が不動産取引は不動産会社を通す必要がないということです。
つまり売りたい人と買いたい人が相対で価格を決めて売買できるのです、また所有権の移転登記もやろうと思えば自分でできます。
売買だけではなく賃貸も同様です、昔は賃貸はほとんど大家さん自身が台帳を作って家賃も回収していました。
では、なぜ皆さん売りたい人も買いたい人も仲介手数料を支払って不動産屋に依頼するのでしょうか?
不動産の売買や賃貸はそういうものだという仕組みがいつの間にか作り上げられ、それに従うのが当たり前だと思っているからです。
また個人では契約等が面倒でトラブルになったときにも厄介です、それを回避する意味が大きいのかもしれません。
私は今後「個の時代」になり仲介業は無くなりはしませんがかなり淘汰されていくと思うのです、仲介無しの不動産取引の方法は一つです、本来的な不動産テックを実現させる日が近いのかもしれません。
各種の食材を取り寄せては研究を繰り返していますが、とりわけ加工食材の企業との話は面白いネタが多々有り興味深いのです。
例えばバブル崩壊後から市民権を得てきている「わけあり食品」とはどんな商品なのでしょうか、特に加工食品などでは多く存在し割れたせんべいなどのお菓子、ロールケーキの両端、加工時に切れてしまった明太子など、正常な商品としては出荷できないのですが家庭で食べる分にはまったく遜色が無い商品たちです。
むしろ割れせんべいは味が染み込んでいて美味しいと評判になり人気商品となっています、明太子の切れ子も味はそのままで価格は半額と調理に使う業務用の食材として大人気商品となっています。
これらの商品は通常商品よりも安くしていますが、量が出るのでメーカーとしては充分な利益が出ます、逆に通常商品は量が出ないので価格は高くても利益が出ないとぼやきます。
これらのメーカーの中では通常商品からわけあり商品だけを作るようになった企業もあるのです、せんべいを意図的に割りタレをつけて味が染み込んだ美味しいせんべいとして販売するのです。
明太子の切れ子は大きさが不揃いのタラコを仕入れて漬け、適当にカットしてわけあり商品として販売します、仕入れが安くて量が出るので正常品の何倍もの利益が出るのだそうです。
こんな例は他にもたくさん考えられるのではないかと思うのです、つまり無印良品の食材版みたいな感じで元々は良いものなのに加工の過程での瑕疵が付いた食品を廃棄するのではなく、別の形にして新しい食材として提供できないかというわけです。
考えてみたらいろいろな食材加工に見出せそうな気がします、要は見えないところに思考をどう凝らすかということが肝要です。
誰もが必要としていて特定の人にしか創出できないキラーコンテンツは世の中に山ほどあります、特に税理士や弁護士などの士業の人のノウハウは貴重です、そして書籍になるのはその一部であり多くはその人の頭の中に存在しているだけで他者は知る手段もありません。
法人であれば顧問にしてノウハウを伝授してもらうことも可能ですが、個人では極めてハードルが高いのが現状です。
また特殊な技能を要する職種に就いている人も同様で、そのノウハウを欲しがる人は必ずいます。
そんな多くの貴重なコンテンツを安価に得られるとしたら大きなメリットが生まれないでしょうか、更にはそのコンテンツを創出する人もまた継続的にお金を得ることができるのです、また現役を引退した後でも年金みたいに受け取ることも可能になるのです。
ニーズが有れば需要があります、双方のニーズと利益の共有を常日頃から考えているのです、その解決方法は一つです、そしてそのシステムを私は持っています、私の今の結論は「何時、誰とやるか?」ということだけのようです。
私は正直過去2回しか陶芸を経験したことがありません、1回目は中学の美術の授業で、もう1回は韓国で長期滞在した際に青磁の里で体験しました。
つまり私は陶芸そのものに興味が有るわけではないのです、ここでいう陶器とは土を焼いた物質、つまり素材として昔から興味を持っているのです。
テーマに「陶器」をあえて使いましたが内容的には「焼きもの」もしくは「セラミック」、つまり「ニューマテリアル」としての意味において使ったのです。
私が長年研究したいと思ってきたきっかけは鉄よりも堅いセラミックが誕生したからです、セラミック製の包丁などは永久に砥ぐ必要もなく歯こぼれもありません、そして何時までも切れ味が継続します、最近では磁気に影響されないので医療や音響装置への応用も各方面で進んでいます。
金属は電気を通し電磁波の影響を受けます、しかしセラミックはその性質が一切なく電気的性質を遮断したい時には便利な個体となるのです。
また土を厳選した素焼きの板は多数の空間によって保水性と浸水性を持ち合わせており、魔法の板として各分野で扱われています。
火に強い、どんな形も簡単に作れる、一度焼くと変形しない、保水性がある、浸水性がある、通気性がある、こんな性質を持ち手軽にしかも安価に作れる素材は他にありません。
例えば日本の芸術として世界的に名の知れている盆栽ですが、ここに使用されるのは全て素焼きの鉢です、これは保水性と浸水性、そして通気性という性質が有るからこそ使用されるもので他の物質で作られた鉢では根腐されを起こしてあっという間枯れてしまいます。
水はけが良く、適度な水分を保ち、通気性があるからこそ何年間も土を入れ替えなくても鉢の土の中に好気性バクテリアが繁殖し腐敗菌を寄せ付けなくしているのです、こういった特徴的な性質をもっと有益に活用できないのかと考えているのです。
これはあまり知られていない事実ですが、素焼きの鉢や瓦の破片を水の中に入れると細かな穴に好気性バクテリアが生息するようになり、有害な有機物や化学物質をシャットアウトする浄水フィルターとなるのです。
つまり工場で製造途中で割れてしまった物でも捨てるのではなく使い道が多数存在しているのです、こういった多くの特性をもっと引き出すような改良は幾らでもできるように思うのです。
土の種類を選ぶことにより、中に混ぜ込む素材により、形状や厚みにより、こんなことを考えているとアイデアは幾らでも出てきます。
最も古くから有る最も新しい素材、その製造ノウハウと応用事例、これができ上がれば大きな素材として存在感を表します、まさに「温故知新」、新しきを生むには古きを訪ねることにヒントが隠されているかもしれません。
80年代後半辺りからオーディオ業界には新たなニッチビジネスが多数誕生してきています、その中でも興味深いのがオーディオメーカーなどから技術者がスピンアウトして設立されたオーディオ既成製品の高音質化を施すチューニング工房です。
例えば真空管アンプなどの真空管や信号経路の電解コンデンサを高音質用に交換したり、回路をショートカットするなどにより音質改善を行います。
またオーバーホールや修理事業も並行して行い、一時期はブランド名を用いて「**バージョン」などと呼ばれて人気を博した工房も多数あります。
スピーカーはスピーカー専門の工房が存在しています、スピーカーの手作り工房は木工技術職人が多く自身で発案したオリジナルのエンクロージャーにユニットやネットワークは市販のものを組み合わせているのが一般的です。
改造では密閉型をバスレフに改造したりユニットを追加変更する方式が多く、ときどき中古市場にもそういった改造品が出回ることもあります。
面白いことにアンプの音質改造品はほぼ高額になるのですが、スピーカーの場合は極端でまったく値が付かないジャンク扱いになるか有名な工房のですと高額になるかどちらかです。
買って愉しんでさらに改造して愉しむ、そんな愉しみを齎してくれるオーディオ改造工房ですが最近また新たな工房が次々と誕生してきているようです。
工房を創設する人は自身の理想を追求できて尚且つ生活の糧になる、それで他者が喜んでくれる、また廃棄されずにリサイクルされるので社会の為にもなる、近江商人ではありませんが「三方善し」のビジネスで何とも素敵なビジネスではないでしょうか?
かくいう私も以前は自分流に改造しては愉しんでいたものです、その改造経験によってかなりのチューンアップノウハウが蓄積されています。
これ誰かに託すのが私の理想ではあるのですが、さて誰か引き継いでくれる人がいるかどうかが問題です。