2024年12月10日 09:00
2008年の会社法改正により資本金1円で会社が設立できるようになりました、この法改正直後に主婦や独立起業を心の何処かに置いていた人たちの間で起業ブームが一気に起きました、しかしこれが10年後の2017年ごろから一気に沈静化してきています。
そして今度は徐々に定年退職後の高齢者起業が静かなブームとなる気配が漂っています、既に政府は若者&女性起業支援から高齢者起業支援に矛先を大きく変えつつあります、これらの動きは各所から読むことができます、社会現象や時代背景を考えてみても然りでしょう。
定年退職後にそれまで培ってきた経験とノウハウを基に第二人生(セカンドライフ)のスタートとしての起業、当然年金支給額の低減や税収増を考えるに国にも大きなメリットが有るわけです。
高齢者は会社員時代に培った社会通念がしっかりしています、したがって節税よりも利益を上げ真面目に納税を考える本物の経営者マインドが身についています。
特に大手企業に務めめてきた高齢者はそれなりの自身でこれまで経済を動かしてきたという自負があります、したがって経験やノウハウの無い人を簡単に信用することもありません。
話変わって、この10年の起業ブームの中で感じることの一つに情報取得傾向が一変しているということがあげられます、テレビ離れや新聞離れは当たり前でネットニュースさえも見ていません、だから世界一大ニュースでさえも知らない人が多数いるのです。
経営者なら誰しも知っていなければならない情報を得ていない人が多くなったのには驚くばかりです、昔なら当たり前に知っているはずの税金や各種届出など経営者として知っておくべき正しい情報をほとんど得ていないのです。
好きなものを好きな時に食べることができる芳醇な時代にあって、必要な栄養素が極端に不足している栄養失調症の人が増えているとの指摘がWHOや医療機関から発令されて久しいです、情報も食べ物と同じで情報過多時代に情報失調症は付き物のようです。
食事も情報も正しく摂取しないと人間として健全に生きられません、特に経営者は経営だけではなく人間力向上の為にも必要な情報は正確に得るようにする必要があります、最近では特定の情報を流すキュレーションサイトが再度活性化してきているようです。
そこでちょっと思考を凝らしてみました、今や政府の後押しで先述した高齢者の起業ブームが今後急速に激化してきます、皆さん正しい起業や経営情報を何処から得るのでしょうか?
少なくても高齢者起業予備軍の人たちはブログこそやってもSNSなどは一切やりません、知り合うだけの異業種交流会にも行きません、ではどのようにして情報を得るのでしょう?
ここがしっかりと見えていれば高齢化社会に大きなビジネスチャンスを掴むかもしれません、高齢者の事は同じ世代の高齢者に聞くのが一番なのです。