2024年12月 3日 09:00
現在の日本のマイナス社会現象の一つに空き家問題があります、この多くが借地権や相続が障壁となりどんなに壊れかけて危険な状態でも家主が勝手に壊したり売ることもできずにそのまま放置されています。
これと並んで今盛んに問題視されているのが空き農地問題です、農地を相続したが農業を行わずにそのまま放置しています。
ここで問題になるのが相続を受けた人の義務や責任です、当然固定資産税を払い続けなくてはいけませんし放置していて害虫などが発生した場合には被害者に保障しなくてはいけません、かといって農地法により勝手に売ることもできないし他の目的に変更して利用することもできません。
また例え可能だったとしても行うにはそれなりの費用がかかることになります、更には住居と隣接している場合などは転用にはそれなりの計画を立てて時間をかけて行わなくてはいけません。
農業法人などに借りてもらう手もありますが、空き農地が現在大量にあり農業法人のニーズや条件と合わない場合がほとんどであり困難を極めます。
農地は数年間雑草を放置していると土地が痩せてしまい、また土が硬く締まって再度農地利用する場合にはかなりの手入れをしながら数年間を要してしまいます。
新築する為に盛り土した場合に1年間夏草の種を撒いて土を硬く締めるくらいですから、数年間も放置していた場合にどのような状態になるかは想像するに易しいです。
こうした空き農地ですがアイデア次第では現行の農地法の範囲の中で各種の有効利用方法があるのです、それをシステム化し推進していく、これも一つの社会貢献ではないだろうかと考えているのです。