2024年8月20日 09:00
各種の食材を取り寄せては研究を繰り返していますが、とりわけ加工食材の企業との話は面白いネタが多々有り興味深いのです。
例えばバブル崩壊後から市民権を得てきている「わけあり食品」とはどんな商品なのでしょうか、特に加工食品などでは多く存在し割れたせんべいなどのお菓子、ロールケーキの両端、加工時に切れてしまった明太子など、正常な商品としては出荷できないのですが家庭で食べる分にはまったく遜色が無い商品たちです。
むしろ割れせんべいは味が染み込んでいて美味しいと評判になり人気商品となっています、明太子の切れ子も味はそのままで価格は半額と調理に使う業務用の食材として大人気商品となっています。
これらの商品は通常商品よりも安くしていますが、量が出るのでメーカーとしては充分な利益が出ます、逆に通常商品は量が出ないので価格は高くても利益が出ないとぼやきます。
これらのメーカーの中では通常商品からわけあり商品だけを作るようになった企業もあるのです、せんべいを意図的に割りタレをつけて味が染み込んだ美味しいせんべいとして販売するのです。
明太子の切れ子は大きさが不揃いのタラコを仕入れて漬け、適当にカットしてわけあり商品として販売します、仕入れが安くて量が出るので正常品の何倍もの利益が出るのだそうです。
こんな例は他にもたくさん考えられるのではないかと思うのです、つまり無印良品の食材版みたいな感じで元々は良いものなのに加工の過程での瑕疵が付いた食品を廃棄するのではなく、別の形にして新しい食材として提供できないかというわけです。
考えてみたらいろいろな食材加工に見出せそうな気がします、要は見えないところに思考をどう凝らすかということが肝要です。