2024年7月23日 09:00
兵法三十六計に「抛磚引玉」(ほうせんいんぎょく)という計があります、この計の意味は「自分に不要なものを放出し価値のある物を得る」というもので、これをビジネスとして考えるとリサイクルショップがまさにこれに当たります。
自分には不要な物でも他者にとっては必要な物であるなら充分な価値をそれに見出すことができます、住宅地には引っ越しの際に出る不要な家具や家電などを安く買い取りメンテナンスしたうえで販売する生活用品リサイクルショップが昔からあります。
バブル崩壊後には会社の規模縮小が短期間に起こりオフィス家具の多くは廃棄されていきました、これをほぼゼロに近い価格で買い取り海外に輸出したり家庭で使う人に販売して大きな収益を上げた企業もあります。
またバブル崩壊直後は飲食店の淘汰も極まり次から次へとオープンしては閉店という時期がありました、この時期にも同様に飲食店舗用品のリサイクル企業が何社も設立され大きな利益をあげました。
このように不要な物はただ同然に買い取れ時節によってはそれを高く売ることができるのです、「世の流れに乗り大小幾つもの利益を得る」、これもまた兵法三十六計の「順手牽羊」(じゅうしゅけんよう)という計です、世の流れを読みビジネスにいち早く乗りだした者が次代の勝者になるのです。
このリサイクルというビジネスカテゴリですが今は誰も気が付いていない価値の有る対象がこの世に存在しています、ものづくりを極めた経験豊富な経営者ならピンと来るかもしれません、自前の事業を興した企業には必ずと言っていいほど存在しているものがあります。
それはモノでも人でもありません、資産価値は査定方式によっては莫大な財産と成りえますが価値を見いだせない人には見向きもされないもので正確に評価するには極めて難しいカテゴリです。
現在これを精査し、まずは道楽ビジネスとしてやってみるかということを密かに考えているところです。
更には査定方式を確立できたら誰でもが参入できるようになり、なかなか面白いビジネスに成るのではないかとロジカルシンキングしています、これをブロックチェーンを用いて取引の正当性を担保したうえでの無人のデジタルビジネスができたら実に面白いと思うのです。