2024年7月 9日 09:00
日本は世界有数のドライフーズ発明国です、インスタントコーヒーに即席麺(袋麺&カップラーメン)、インスタントライスなどは全て日本が世界に先駆けて開発し全世界で生産され食されています。
それ以前には世界中でドライフルーツや乾燥野菜(主にハーブ&スパイス)、そして肉類や魚類などの乾燥食品が作られました、乾燥物は調味料や保存食として活用されてきました。
乾燥食品の製造は昔は全て天日により乾燥させていましたが、現在では工場で大量生産できるようになりました。
日本では小型の業務用乾燥機まで作るメーカーも現れ、今では地域単位で農業や漁業を営む団体、レストランや居酒屋チェーンの加工工場などで導入されオリジナルのドライフーズが手軽に作れるようになりました。
また、乾燥食材と言えば海苔やお茶、切り干ダイコンやカンピョウ、高野豆腐や豆菓子類なども外せません、このようにあらゆる食材が乾燥され食されています。
乾燥する最大のメリットは水分を蒸発させる事で重量が大幅に減り日持ちが極めて長くなるということにあります、加えて乾燥させることで細胞が空気に触れ栄養価も数倍高くなります。
昆布・シイタケ・魚類・肉類などは乾燥により旨み成分が数倍も上がることが知られています、旨み成分はアミノ酸・グルタミン酸・イノシン酸などで、出汁に使う食品を空気に触れさせることで豊富になる事が知られています。
そこで私も生産量は少ないのですが確実に需要が有る幾つかの植物のドライフーズに挑戦しています、ラボにはビーツ・ヤーコン・ショウガなどこれまでに作られていない食材のドライフーズを作り実験を繰り返しています。
また日本に昔からある干し柿や干しブドウに干しプルーンなどのフルーツは、最近は「ドライフルーツ女子」なる存在もいるようで食物繊維とポリフェノール豊富なドライフルーツのニーズは今後更に拡大すると予想しています。
そして私の最大の興味は水で戻した際に生と同じように扱えるかどうかという点にあります、真水ではなくある液体を使うとほぼ完全に戻ることまでは確認できました。
ちなみに食材によっては普通に乾燥させただけでは全く別の食材になってしまいました、乾燥させる前や加工の仕方に各種のノウハウが存在しています。
こんなことを日々時間を見つけては各種の実験研究をしているのです、ときどき作る鶏肉のドライフーズであるジャーキーはビールのおつまみには最高です。