2024年4月 9日 09:00
ハラール食材とは、イスラム法で決められている食べて良いものと食材に関して処理方法と調理方法を守ったものを指しています。
某国際ホテルでイスラム圏の団体観光客に誤って豚肉を使った料理を出し、帰国後にホテルと旅行代理店が訴訟されるというニュースは記憶に新しいものです。
今後、観光大国日本のインバウンドビジネスを考えていくうえでこのハラールの問題は避けては通れなくなってきます。
ハラールでは食べて良い肉類はイスラム法に基づいて処理された鶏肉が主となります、単純に鶏肉だから大丈夫とは言えないのです。
これらのハラール対応は少しずつ進んできており、専門の食材店も増えつつありますが高価でまだまだ普及段階とは言えません。
また表示に関する法制度も曖昧で、中には正確に言うとハラールではない食材も多々あるのも事実です。
特に肉類と魚介類の処理方法に関しては、誤った方法が堂々とハラール専門の食材販売会社のホームページに表示されていたりします。
これらの問題に関して、正確に「ハラール」を謳うにはどうすべきなのか早急に対策を練る必要があります。
一つはハラール用のメニューの導入、他のメニューと一線を引けば誤って食べるということからは解放されます。
この分野では大きく世界から遅れを取っている日本では早急なる対応が急がれます、逆に言えばこういったカルチャーに基づくような問題は大きなビジネスチャンスでもあるのです。