2024年3月26日 09:00
「アグリテック」という言葉が誕生してから久しいのですが、日本では「不動産テック」や「アートテック」などとと並びいまだに本格的な事例がないのは悲しい現実です。
「アグリテック」とは農業とITの融合を示しており、これまでの多くの事例は効率的な生産や直接販売にITを利用しようとするところに見受けられます。
特に農家が直接販売を意図した際になかなか上手くいきません、この要因の多くは自身でコンテンツをアップしたり管理すること自体ができない、つまりデジタルに弱い人が多い業界だという理由があげられます。
そこで数年前から、大手企業が農業生産者から注文に応じて農産物を仕入れて販売から配送までを行う生産者直販のネット通販などを展開しています、事実これに関しては実を結びつつあります。
ただ、これは単なるネット通販の農産物版であり、果たしてアグリテックと呼べるものなのかという疑問が沸き起こります。
本当に農家の人がITで解決したい悩みはそこではないように思えてしかたありません、私は別の視点でこの「アグリテック」をかなり前から思考しています、農家と利用者と社会の3者3得になる方法は何かという発想が原点に在ります。
現在の農家の人の悩みの多くは生産者の高齢化・跡継ぎ不在・相続農地の有効活用、こんなところに存在しているのが本音ではないでしょうか。
農地は遊ばせておいても固定資産税を取られます、かといって農地法で簡単に売ることもできません、またそこに住居を建てることもできない厄介な法律的問題があるのです、農地を持っているということがリスクになる典型例が現在の日本の多くの農家が抱える大きな問題なのです。
これを解決する方法は私には一つしか思いつきません、そしてそれを実現する具体例も既に設計済みです、バックヤードで機能するITシステムも既に複数所有しています。
やる為のステークス全てが揃っています、あとはやるかやらないかの判断と実行タイミングだけなのです。