2023年8月29日 09:00
「アンティーク」、このテーマは大学時代から始まる私の趣味の延長線上にある将来的なビジネスの一つとして考えています。
アンティークといっても骨董品なら何でも好きかというと正直芸術品などのアンティークには興味はありません、私が唯一大きな興味を寄せるのが厚い一枚板で作られた家具です。
タンスやチェストにテーブル、木目が美しい一枚板の釘や糊を一切使っていない丈夫な家具が本当に好きなのです。
和家具でいうと、圧着させた鉄の留め金付きの家具や仕掛け付きの家具などは身震いするほど好きで見飽きることはありません、本当に職人の匠技に脱帽します。
また一本の大木を輪切りにした厚みが20Cmもある一枚板のテーブルなどは、どっしりして大人2人でも動かないほどの重量感と存在感が凄いです、特に年輪と適度なヒビが何とも言えない景色となりこれも大好きです。
それと、ヨーロッパのチェストにテーブルや椅子、これも特に重厚なローズウッドで作られた自然の木の美しさがたまらなく好きなのです。
パリやモスクワで仕事をしていた時に泊まっていたホテルのロビーやカフェに置かれた重厚な家具、部屋に置かれたしゃれたディスクと椅子、本当に美しいのです。
これらに触れているうちに、自然の木が放つ香りと美しさに魅了されてしまいました。
こういった重厚で美しいアンティーク家具の多くは古民家や古い洋風の邸宅に在ります、これから相続で家を手放したり新築したりで数年もすると必ず大量に出てくると考えています。
つまり、この歳になり40年来の夢が実現するかもしれないという天の時がやってくる感じがしているのです。
隠居後には、自身のコレクションも兼ねたアンティーク家具とオーディオの古物商を時期をみて行おうかと考えているのです。
と考えていたら、自然に身体が動いてしまって早々と古物商の資格を取得してしまいました。
私は好きなものや信頼できるものには、対象に関わらず何十年でも天の時を待つことができます、例えそれが人間だとしてもです。
事業も同じです、必然の時が来るまで準備終了で一旦ステイさせ、その状態を何年でも維持しながら天の時をじっと待つのです。
こうして準備万端にしておくと必ず天の時に必然の始動タイミングが来るのです、もう何度も何度も経験してきました。
だから、この古物商も天の時が来れば何時でも始動できるように40年以上という期間をかけて知識と鑑定能力を充分に磨きに磨いてきたのです。
条例で保護されている樹木は多く、その材質だけで希少価値があり今ではアンティークでしか得る事ができません、でもそういう財産価値を知らずに廃棄する人も多いのです。
ローズウッドの数百年物の根元にできるコブの部分は乱獲により枯渇し、世界の何処を探しても自然界には既に存在していません。
希少性でいえば金の比ではないのです、ヨーロッパなら確実に博物館行きの物が知らずに廃棄されている日本の現実、これを放っておく手はありませんよね?
アンティークが好きで木工メンテナンスの心得がある人は一考の価値がある事業だと思います、これからは益々こういった古き良き時代の忘れ形見が世界中で脚光を浴びてくると思います。