2023年8月22日 09:00
調理方法によっては大変美味しい天然の野草や山菜類、中でも旬を食べてデトックスや健康維持が期待できる山菜は優れた食材です。
花粉に悩まされますが、春先~梅雨は気温も湿度も生命体が成長するには最も好ましい季節といえます。
自然界では地中のバクテリアが一気に動き出し植物は芽を吹き急成長する時期で、多くの山菜類はこの時期は若芽が吹き大変美味しく食べることができます、本来野菜はあまり好きではない私もこの時期は美味しいと感じる山菜類が沢山出回るので春を感じながら楽しみます。
山菜は、子供の頃は独特の香りとエグ味がどうしても好きになれなかったのですが、40歳を超えた辺りからむしろ大好きになりました。
ワラビ・タラの芽・山ウドをはじめ、山菜はみな独特の香りやエグ味があります。
これらの独特の香りやエグ味は、調べてみると実は人間にとって非常に重要な薬効成分であることが解ったのです。
それは、身体を若返らせるデトックス(解毒)効果と利尿効果です。
成分的には、硫化アリル・アリイン酸・ミリスチン・ルチオリン・アルギン酸・カフェインなどで、肝臓と腎臓の働きを短期間に活性化させます。
更には、鉄・マグネシウム・カリウム・銅・亜鉛などのミネラル成分も豊富で、これらが独特のエグ味の基にもなっています。
人間は、気温が25度を下回ってくると汗をかかなくなります、またカロリーやコレステロール値の高い食品を身体が欲しがります。
さらに気温が下がると、今度は肝臓も腎臓の機能が一気に低下します。
そこで、秋から冬の間には身体には多くの毒素が溜まるようになります、これらを排除させるのが山菜に多く含まれている薬効成分なのです。
本当に自然界とは良くできているのです、「旬の物を食べろ」という言い伝えは科学的な根拠がしっかりとあったのです。
春先から梅雨までの山菜類は肝機能と腎機能を活性化させ汗をかきやすくさせます、更には利尿効果があります。
汗をかくと身体中の新陳代謝が高まり新しい細胞がどんどん作られます、そして何よりも重要なのが身体の細胞間にある間質層から余分な水分と共に溜まった毒素がどんどん抜け免疫力が向上するのです。
この春先の季節にしっかりと秋から冬に貯め込んだ毒素を抜いておかないと、低体温や汗をかきずらい体質となり浮腫みやすい・風邪をひきやすい・常にだるい・夏バテしやすいなど、この先の季節を快適に過ごせなくなる可能性があります。
夏の山菜類は利尿効果があり、夏バテ防止には必須の食物です。
また秋の山菜類も細胞を活性化させて免疫力をアップさせ、冬の寒さを凌ぐために必要な栄養素がたくさん入っています。
動物の生体メカニズムと自然とは極めて正確に連動しています、行動が活発化する春先に細胞を活発化させる野草や山菜が自然に生え、夏には暑さに耐える身体を作る栄養素を持った野草や山菜が自然に生えてくるのですから。
そして、秋には寒い冬に耐える身体を作るために必要な栄養素を持った野草や山菜類が自然に生えてくるのです。
2月から4月にかけては春の、6月から7月には夏の、9月から11月にかけては秋の野草と山菜が沢山市場に出回ります。
この山菜ですが、最近ではタラの芽などは栽培されるようになりました、ご存じウドはかなり前から栽培されています。
他にも栽培可能な山菜はたくさんあると思うのです、もっと研究され栽培されるようになれば普通に食べられるデトックス生薬として楽しめるでしょう。
ただ、やはり栽培品種は天然ものに比べると食べやすい分薬効成分が低くなりがちです、天然品種を大量に栽培するにはどうしたら良いのか、やはり土作りから始めるのが必須の様です。
そんなわけで、最近の私は山の中に在るような天然のオーガニック土を作るのが道楽の一つになっているのです。
ベランダには天然のオーガニック土を作る入れ物がびっしりです、この中で天然の土が生まれるように枯れ葉を中心に熟成させています。
遊ばせている農地をお持ちの方は一考の価値が在ると思います、山菜栽培で起業というのも夢があって良いですね。