2023年11月 6日 07:00
波の話し-3
さて空気の成分は前回以下のような主な成分であることを説明しました。
・窒素 約78%
・酸素 約21%
・アルゴン 約0.1%
・二酸化炭素 約0.04%
上記の主な4大成分の他の成分は以下に示すとおりです。
これらの成分は0.001%以下で全ての量を合わせても全体の1%にも満たない極微量な成分です。
・ネオン
・ヘリウム
・メタン
・クリプトン
・水素
・一酸化二窒素
・一酸化炭素
・キセノン
・オゾン
・二酸化窒素
・アンモニア
・二酸化硫黄
このように地球の大気には単独で存在すれば特徴的な特色を示す気体が多種含まれています。
しかし、窒素と酸素のあまりにも大きな量によって、これらの微量成分である特徴的な気体は居ながらにしてその存在感を潜めているのです。
地球に生息する動物は酸素を取り込んで、摂取した他の炭水化物を体内で燃焼させエネルギー変換する機能を獲得しました。
本来は細胞を破壊する有毒な酸素を、逆に有効に活用する機能を獲得しました。
そのエネルギー変換の結果生まれるのが二酸化炭素と水です、これは炭素を燃やした化学式と同様です、つまり動物は体内で低温燃焼を起こしているのです。
植物は二酸化炭素を取り込んで炭素成分を吸収し養分に変えます、ここで機能する大きな役割を持つのが葉緑素です。
この結果二酸化炭素の炭素成分が吸い取られるので、余分な酸素が吐き出されるというわけです。
これも簡単な化学反応と同様で一見複雑に見える呼吸の化学は極めて単純なものなのです。
<続く>