2026年8月12日 09:00
代表のオフィスの庭の整備をしていると、「キッ、キッ」というような鳴き声で小鳥が飛んできました。
隣にいた棟梁が「今年もダンゴショイ(団子背負い)が来た!」と一言。
我々の整備を応援してくれていると勝手に思いつつ、人懐っこいのか逃げません。
小鳥の歓迎を愉しみつつ自然の中の作業を進めます。
これはジョウビタキ(尉鶲)のオスのようで、ジョウビタキはスズメ目ヒタキ科に属する全長14〜15センチメートルほどの身近な冬鳥です。
雌雄で外見が大きく異なる「性的二型」を持つことで、オスは繁殖期にメスへアピールするため、頭部の銀白色、顔から背にかけての黒色、そして腹部の鮮やかなオレンジ色という非常に目を引く配色をしています。
一方、メスは天敵から身を隠す保護色として、全体が地味な灰褐色で覆われています。
環境への柔軟な適応能力と強い縄張り意識が特徴で、夏場はシベリアなどの繁殖地で主に昆虫を捕食しますが、越冬のため日本に渡来する冬期は、昆虫の減少に伴い木の実も積極的に食べるように食性を変化させます。
越冬中は群れを作らず単独で厳格な縄張りを形成し、窓ガラスに映った自分の姿にも激しく攻撃を仕掛けるほどです。
また、枝先に止まった際、尾羽を小刻みに振りながらお辞儀をするような「ボビング」という天敵へのアピールや隠れている獲物を驚かせるためなどの特有の行動をとるのも、本種を見分ける重要なポイントとなります。
我々に対しても天敵アピールをしていたようです。
ジョウビタキ(尉鶲)という名前は、頭部の銀白色を能面の老翁を意味する「尉(じょう)」の白髪に見立てたことと、火打石を叩く音に似た鳴き声を出す「火焚(ひたき)」に由来しています。
また、雌雄ともに翼の中央へ明瞭な白い斑点を持っており、これが着物の家紋のように見えることから「紋付鳥(もんつきどり)」という別名でも親しまれています。
なお、ダンゴショイと呼ばれる所以は、両翼の中央にある丸く白い斑点模様が、「白い団子を背負っている」ように見えるためです。
多摩川流域や埼玉県内など関東地方の一部でこのユニークな方言名で昔から親しまれ、オスとメスで体色は異なりますが、この団子模様は共通しており俳句では秋冬の季語としても愛されています。