2024年7月24日 09:00
「経営者は孤独な存在である」とは昔からよく聞く言葉です、そもそも経営者とはある意味では常に孤独なのです、社員がゼロでも1万人いても同じです。
会社の方針や計画を社員と共に策定したところで、実行判断やその責任は経営者が一人で背負うしかないのです。
社員が数万人いてもこの責から逃れることはできないのです、だからどこかで「誰にも解らない」、「何時もひとりぼっち」ということを意識してしまうのです、それが経営者の正直な気持ちです。
であれば正直にそれを認め、同じ心情を抱える人と行動を共にすれば良いのではないでしょうか?
経営者の価値ある思考とは自身の事を他者に理解してもらう努力ではありません、自身の事を理解しようとしてくれる人を何人作れるかというものです。
自身を理解しようとしてくれる人を常に傍に置くこと、そしてその状況を自然に作り出せる人が成功するのです。
逆に成功しない人は、自身を理解しようとする人たちにストレスを与えたり信頼を傷つけてはせっかくの縁を台無しにしてしまいます。
どんな能力や経験のある人でも一人では正直何もできません、そもそもビジネスの根幹が他者との取引なのですから。
経営者が寂しさや侘しさに堪えることなど美学でもなんでもありません、寂しさや侘しさを語り合える仲間が常に傍にいるという事実を作り上げること、これこそが経営者としての美学そのものなのです。