2026年9月 7日 10:00
OpenAIは2026年9月3日にGPT-6 Astraを発表しました。
Astraは単なるテキスト生成にとどまらず画面上のブラウザやアプリを直接動かしてフォーム記入やデータ更新などの複数工程を自動化する機能が大幅に強化されています。
文脈保持領域は最大105万トークンに達し知識は2026年4月30日まで含んでいます。
能力を測る各種ベンチマークにおいては非常に高い数値を記録しています。
PC操作能力を測るOSWorld 2.0は画面の画像認識からマウス操作やキー入力までを含め人間が日常行うPC作業を仮想環境上でどれだけ正確かつ効率的に遂行できるかを評価するテストです。
Astraはこのテストで72.6%のスコアを記録し前モデルであるGPT-5.6 Solの65.7%と比べてタスク完了時間を約47%短縮しました。
高度な数学や科学の推論能力を測定するFrontierMath Tier 4は専門の数学者すら解法に悩む難関の未解決級・研究レベルの問題を出題する評価指標です。
Astraはこの最難関レベルで97.6%という正解率を達成しています。
また汎用人工知能への到達度を測るARC-AGI-3は過去の記憶やWeb知識の暗記では絶対に解けない初見の視覚的ルールや図形パズルに対し自ら法則を仮説検証して解く能力を測るテストです。
Astraは各種ツールを自律的に利用する設定において99.9%というほぼ完璧な数値を記録しました。
一方で、サイバー攻撃やセキュリティの実験検証環境であるExploitBenchにおいてAstraはシステムの脆弱性を自力で発見して攻撃を行う能力で100%を記録しました。
これによりOpenAIの独自安全基準であるPreparedness Frameworkにおいて最高警戒レベルにあたるCriticalに到達しました。
これは悪用された場合にAIが自律的に脆弱性を突き人間を介さず高度なサイバー攻撃プログラムを自動構築・実行してしまう非常に危険な技術的リスクが存在することを意味しています。
そのためOpenAIは悪用を防止する厳格なアクセス制限や安全対策を講じたうえで段階的な提供を進めています。
GPT-6 Astraは単に質問へ回答するツールから高度な思考とPC操作を組み合わせた業務を全自動で代行する自律型エージェントへの転換を示す象徴的なモデルとなっています。
