2023年6月 1日 07:00
ビサンチン将軍問題とは、仮想通貨の安全性を議論する際にしばしば例として用いられる課題です。
悪意のある者がネットワーク内に存在する場合に、どのようにして正しい取引を承認するかという問題はブロックチェーンのような分散システムを構築する上で、長い間大きな課題とされてきました。
この「ビザンチン将軍問題」というのは、「敵国を囲む複数の将軍間で一斉攻撃の作戦の合意をとりたいが、将軍の中に裏切り者がいたり、伝令者が捕まったり、偽の情報を流されたりする可能性がある場合は、どのように正しい情報を判断し全員の合意を取るか」というものです。
ビットコインが分散システムによって7年間維持されていることを見て、「ビットコインがビザンチン将軍問題を解決している」と言われています。
実際には、ビットコインをはじめ、世の中にある暗号通貨取引システムは、「ビサンチン将軍問題」を解決していない、むしろその問題を解決しなくてもよい方法を見つけ出し、「避けて通っている」というのが正解なのです。