イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます、また同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し整腸作用があります。
今回は蒸かしイモや焼きイモそして日持ちのする干しモなどにされ昔からおやつ代わりにも食される「サツマイモ」です。
「サツマイモ」は中央アメリカ原産のヒルガオ科の1年生植物で日本へは約400年前に当時の琉球王国(現沖縄県)より伝わったとされ荒れ地にも栽培できることから当時の飢餓問題を一掃した食品です、この功績はご存じ「青木昆陽(こんよう)」によるものです。
当時の琉球王国へどのように伝わったかは詳しい資料が有りませんが、漢方書に記載があることからおそらく中国から伝わったのではないかと思われます、漢方では整腸作用があり気力体力を付ける薬とされています。
「サツマイモ」の主な成分は「でんぷん」、「ショ糖」、「ブドウ糖、「果糖」など直接的にも間接的にも糖分を多量に含み高カロリーな当に生物にとってのエネルギー源です、昨今では高カロリーな食品は避けられる傾向がありますが飢餓に苦しんだ時節にはこれほどの完成された栄養素が詰まった食品は類を見なかったことでしょう。
他には意外にもビタミンCが豊富で100g中30mgと夏ミカン並みの含有量を誇ります、しかも他の食品と違って「サツマイモ」に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいという性質がありますので、エネルギー補給と身体調節が行えるという当に冬の食品としては理にかなったものです。
更に「サツマイモ」には抗ガン成分が含まれており毎日少しでも食べるとガンになりずらいというアメリカ国立ガン研究所の報告もあります、この要因となる成分は「ベータ・カロチン」と「ガングリオシド」によるものです。
また生の「サツマイモ」の表面などを傷つけると少しネバネバした白い液体が出てきます、これは「ヤラビン」という成分で便秘予防の効能があります。
他にも「アマイド」は腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの良性菌類の繁殖を助けます、加えてミネラルではカリウムが多く含まれ塩化ナトリウム(塩)との相性は抜群です。
成分的には特に女性にとってはこの上ない食品であると言えます、ただし高カロリーですので食べすぎにはくれぐれも注意してください。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は「コマツナ」です、「ホウレンソウ」と同じように使われるために存在感はあまりないのですが実に個性のある野菜です。
「コマツナ」はアブラナ科で見た目は良く似ている「ホウレンソウ」のアカザ科とは系統の違う植物です、別名は「冬菜」(フユナ)と言われるくらいに冬場は特に甘みが増して美味しい葉野菜です、また原産は実は日本で江戸時代に今の東京で改良された日本固有の野菜なのです、原種は「ツケナ」で「ノザワナ」と同じ原種とされた植物です。
「コマツナ」の主な成分はほとんど「ホウレンソウ」と同じでベータカロチンをはじめとしてビタミンCが豊富に含まれています、またミネラルも豊富で鉄、カルシウム、カリウムなどは特に多く含まれていますので貧血症の人には嬉しい野菜です。
特にカルシウムは「ホウレンソウ」の5倍の含有量で野菜ではトップクラスです、これは骨粗鬆症を予防する上では欠かせない栄養素です。
また「ホウレンソウ」はマグネシウムが豊富ですが「コマツナ」はそれほど含まれていません、これによって特有の灰汁が少なく生でも美味しく食べられあらゆる料理方法にも適応します。
冬には細胞を構成するアミノ酸が豊富に含まれるようになり甘くて美味しくなります、更にビタミンやミネラルなどと総合して考えるに肌をすべすべにし若返りの薬とも言えます。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回はゴボウなどと共に根菜類の代表である「レンコン」で別名はご存知の「ハス」です、「ハス」の語源は花から種が出来るころの花の部分が蜂の巣に似ていることから「蜂巣(ハチス)」と呼ばれ、それが訛って「ハス」になったという説が有望です、また「レンコン」は「ハス」の根の部分が連なった形であることから「連根」(レンコン)と呼ばれるようになりました。
中国から古い時代に伝えられた「ハス」ですがいつの時代なのかは正確に記されたものはありません、もしかしたら自然に種などが何かに付いて漂流したのかも知れません、それほど古い時代から日本に定着していました、「ハス」には白やピンクの大きく綺麗な花が咲くものが多く水辺に神々しい見事な景色を作ります、また大きな種は食用としても大変栄養価が高いもので中国では薬膳料理の一つにも加えられているほどです。
更には「ハス」の種は地中で数千年以上も腐らずに保つことが出来るほど生命力があります、1951年に千葉県で3000年以上も地中に埋まった「ハス」の種を植えたところ発芽したという記録も残されています。
この生命力の強い「レンコン」はゴボウと同じく食物繊維が豊富に含まれています、またビタミンCはレモンと同じくらいの含有量で他にはミネラルも豊富です、特に鉄分が多く含まれていますので貧血などの造血剤としても効果があります。
「レンコン」を切るとネバネバします、これは「ガラクタン」などの多糖類成分で消化不良や胃もたれなどに効果があります、肉類と共に煮込みなどに入れると相性は抜群です。
また「タンニン」が豊富に含まれておりお酒などで胃や十二指腸が痛んだ場合など止血や消炎作用があるのでおつまみにはもってこいの食材と言えます、煮物にキンピラにまたてんぷらと食感を楽しみながら大いに食してほしい食材の一つです。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は地中海原産のアブラナ科の一年生植物である「カブ」で別名は「春の七草」の一つである「スズナ」です。
「カブ」の根の白い部分の特筆すべき成分は「ダイコン」と同じく「ジアスターゼ」や「アミラーゼ」があげられます、たんぱく質などの消化吸収に優れた作用を持ちます、また「カブ」は根の部分だけでなく葉には優れた成分が凝縮しています。
葉の部分にはビタミンA(カロチン)、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどのビタミンの宝庫で、特にビタミンCの含有率は野菜中トップクラスです、オレンジやトマトのビタミンC含有率に比べても3倍以上と濃縮されています、ここを捨ててはいけません。
更にミネラルもカルシウム、鉄分、カリウムなどが豊富で風邪予防や貧血対策には持ってこいの野菜です、特にカルシウムの含有率は全ての野菜中最も多く含まれており葉の部分と食することで葉に含まれるマグネシウム分と結合して骨を作ります。
女性は特に年齢を増すごとに「カブ」を丸ごと食することをお勧めします、韓国では根の部分は煮物で使い葉の部分はキムチにして春まで葉野菜を楽しみます、冬には欠かせないビタミンやミネラルが多量に含まれているので実に理にかなった食品となります。
日本では「ダイコン」も「カブ」も葉の部分を落として売られています、あの葉の部分には薬となる成分が多いので、できるだけ葉が付いた新鮮なものを購入して漬けものにして特に寒い冬に食してほしいと思います。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は日本に伝わった外来野菜としては古株で1200年前には韓国を経由してインドから伝わった「ダイコン」です、「ダイコン」は「たくあん」を筆頭に漬物としては年中食され、刺身のツマや大根おろしに始まり、サラダ・煮物・スープに「タマネギ」同様に万能野菜として定着しています。
「ダイコン」の学名は「春の七草」の一つである「スズシロ」です、この「スズシロ」は「清白」と書き、本来は女性の透き通るような白い肌の色を指して命名されたものです、「ダイコン」の独特の辛味は焼き魚や卵焼き、ハンバーグなどの和風ソースには良く合います、そこで成分を調べてみると実に理にかなっていました。
「ダイコン」の主成分の「ジアスターゼ」は魚肉に含まれる毒素を分解する酵素、そして「ステアーゼ」、「オキシダーゼ」、「カタラーゼ」などの酵素は、たんぱく質を消化吸収しやすいように分解する酵素です、つまり魚肉などの毒素を分解して無毒化し癌予防に効き、卵や肉類のたんぱく質を分解して消化吸収を助ける生薬なのです。
消化吸収だけでなく整腸や便秘などにも効き、ビタミンCも多量に含まれていますので女性はとくに美容と健康維持のため「ダイコン」を食べると良いでしょう。
また先述の酵素類は肝臓の働きを良くしますので二日酔いや夏バテなどにも効果があります、二日酔いや二日酔い防止にはダイコンを下ろしてその絞り汁を飲むとよいとされています。