野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は世界中でいろいろな料理にアレンジされ、また果物代わりにも食されている「トマト」です、「トマト」は南米のペルーを中心とした地域が原産のナス科の一年生植物でナスから突然変異によって生まれた種です、当初は食用ではなく観賞用として主にヨーロッパに16世紀ごろ伝来しました。
遺伝子的にはナス科ですがこれほどまでに原種からかけ離れた野菜は見当たりません、それは外見上もそうですが注目したいのはその成分です。
スイカ、メロン、トウガン、キュウリなどは全てウリ科で外見も味も異なります、しかし成分的にはその代表であるカリウムとイソクエルシトリンは、共に共通しており同じ効果が期待できます。
ところが「トマト」は原種である他のナス科には見られない「リコピン」という一種のカロチノイドを獲得し、成分的には全く別の種として考えるほうがよいのではないかと言うほどに異なるのです。
この「リコピン」ですがガン予防に効くという実験結果が出てから特に注目されている薬効成分です、免疫力増強には欠かせない成分となりました。
他の成分も非常にバリエーションに富みまさに「食べる薬」と言っても過言ではありません、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸は消化促進と胃腸壁を丈夫にする作用、ナトリウム、マグネシウム、カリウムはミネラルの中でも特にアルカリ性が強く血液の浄化作用があります、またビタミンC、ビタミンPも豊富でほとんどの成人病予防や治療に生かされます。
総合的には脂肪分解消化作用、血液をサラサラにする効果なども期待でき、老化防止や成人病疾患には総合的な薬として考えても過言ではありません。
緑色野菜と一緒にジュースにして毎日飲めば夏バテ知らずで新陳代謝によって蓄積された酸を中和して元気に動くことができるでしょう、更に肉や魚と一緒に煮込むことで脂肪を分化して消化を助けるためにコレステロールの心配も軽減できます。
イタリア伝統料理のアマトリチャーナは豚の頬肉とトマトを煮込んだ料理で野菜やヤギのチーズも加わり消化分解を考えると極めて栄養バランスに優れています、パスタにすると全ての栄養素がこれだけでバランス良く摂取することができます。
カレーなどにも積極的に入れてほしい野菜の一つです、「トマト」を1日1個或いは「トマト」ジュース1杯で元気に過ごしましょう。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は「薬草」っぽい独特の匂いのする「セロリ」です、「セロリ」は地中海沿岸が原産のセリ科の一年生植物で世界中で食されている野菜の一つです。
日本には豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に持ち込まれたのが始めで、当時はその独特な匂いが日本人には馴染みがなくなかなか浸透しなかったとあります、豊臣秀吉の朝鮮出兵によって韓国に唐辛子が持ち出されてこれが定着し日本には「セロリ」が持ち込まれて今では日本で年中食されている野菜の一つとなっています。
「セロリ」はかの医聖ヒポクラテスにして「精神安定にはセロリを食せよ」と言うほどに薬効成分は当時からも解明されていたようです、この精神安定をもたらす成分は「アピイン」というもので独特な匂いもこの成分の発するものです。
この他にも鉄分やマグネシウムなどのミネラルが豊富であり、更にビタミンA、B群、Cも多量に含まれているので美肌効果や造血、生理不順に老化防止と女性にとっては毎日食したい野菜です。
「アピイン」はその匂いを嗅ぐだけでも神経が休まるようで、精神的なストレスを感じた時に「セロリ」のサラダなどを食すると最高の効果を発します。
最近では季節に関係なく年中出回っていますのでサラダにスープに多く利用したい野菜です、葉の部分には特に栄養が有り加熱すると甘くなりますのでスープや味噌汁にしても美味しくいただけます。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は夏から秋にかけて収穫され冷気によって糖が熟成されたホクホクした美味しいものが出回る「カボチャ」です、「カボチャ」の原産地はこれまで名前の由来とされてきた「カンボジア」ではなくて実は中央アメリカです。
「カボチャ」の名前の由来である「カンボジア」が原産国だと思われていますが、これは16世紀にカンボジアからポルトガルへ向かう船から初めて持ち込まれたものであることから付けられてしまったためです。
「カボチャ」の最大の栄養素はカロチンです、これは体内でビタミンAに代わり皮膚の強化や体力増強、疲労回復、風邪予防には欠かせない栄養素です。
夏の終わり頃に豊富に取れる「カボチャ」は長期保存が可能でまさに秋から冬に多く食べられています、そういう意味でも自然とは本当に良くできているものです、冬場に必要なビタミンAを夏野菜がもたらし糖を熟成しながら春まで保存可能なのですから。
ビタミンAの他の効用としては眼精疲労、粘膜の強化(鼻血防止など)、美肌などがあげられます、また他の野菜に比べ群を抜いて豊富なのが女性には特に重要なビタミンEです。
カロチンとビタミンEの組み合わせは活性酸素を取り除き癌予防や成人病などの万病の薬になります、そしてアンチエイジングには欠かせない栄養素です。
特に中わたの部分は他の部分の5~6倍ものカロチンが詰まっている部分です、美味しくないと捨てずにてんぷらなどにして食するようにしたいものです。
種は日本以外のアジア諸国では酒のおつまみなどで普通に食べられています、日本でも昔は食べられていましたが今では見かけなくなりました、中国や韓国ではいまだにコンビニなどでも買えおつまみにしたり料理に使われています。
この種にはリノール酸が豊富に含まれており動脈硬化予防には最高の薬と成ります、ただし消化吸収が悪いために油で揚げて食するなどの工夫が必要になります。
夏の「カボチャ」は中わたも含めて天ぷらや薄くスライスしてサラダで食し、秋から冬のホクホクした「カボチャ」は煮物やみそ汁に入れて食するとその季節に必要な栄養素が採れて栄養バランスが良くなります。
夏には疲労回復と美肌効果を期待し、冬には風邪防止と皮膚強化に期待できる「カボチャ」はまさに3シーズン通しての万能薬でもあるのです。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は冷やして食べると美味しい「キュウリ」です、「キュウリ」はインドはヒマラヤ地方原産のウリ科の1年生植物で「タマネギ」や「トマト」などと同様に世界中で食されているポピュラリティを得た野菜の1つです、その原種の歴史はインド文明開花とほぼ同じころから栽培されていました、日本では約1000年ほど前に渡来して栽培されるようになりました。
「キュウリ」には他のウリ科の植物の特徴の一つでもある 「イソクエルシトリン」という強力な利尿効果のある成分が多量に含まれています、これはスイカやメロンなどと同種と考えても問題ありません。
したがって身体のむくみを取るには最適な野菜です、また利尿と同時に身体の毒素も排出してくれます、この意味でも冬にも身体の冷えに注意しながら漬けものなどで摂りたい野菜の一つです。
また多量に含まれる「カリウム」も利尿やむくみ解消効果が期待できます、夏の暑い時には生で食し寒い季節には漬けものや加熱して食するとよいでしょう、「キュウリ」の薬効成分は加熱しても壊れませんからスープなどにも入れてみては如何でしょう。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は薬効成分が豊富な「ニラ」です、「ニラ」は中国本土と日本が原産のユリ科の多年生植物で元々は雑草で別名「陽起草」とも呼ばれるほど生命力の高い野菜です。
一度植えると放っておいても毎年収穫できるほどの生命力を備えているために「なまけ草」とも呼ばれています、それほどの野菜ですから栄養価も期待できます。
またニンニク、ネギ、ラッキョウ、ヒルと共に五大薫草として、その匂いのきつさからも薬効成分が豊富である事が解ります。
それほどの生命力を持つ「ニラ」の主な薬効成分は「硫化アリル」で匂いの基はこれです、「硫化アリル」は身体を温め消化作用を促進し殺菌や消炎作用があります、血をサラサラにし綺麗な血にする活血化作用は、血が水分不足でドロドロになりやすい暑い季節には欠かせない薬効成分です。
当然のこと血がドロドロになることで起こる頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、生理不順などの予防や治療にも効果があります。
ビタミンAやB群も豊富でスタミナ料理である「レバニラ炒め」は、玉ねぎを加えることで実に栄養バランスの取れた料理となります。
また栄養バランスという点で相性の良いのはタマゴ料理です、ニラをたくさん入れたオムレツやタマゴスープもスタミナ料理と言えます。
近年は柔らかく甘みのある「黄ニラ」も多く売られるようになりましたが栄養価という点では緑色の本来のニラの方が断然高いです、ニラを食べるときは肉やタマゴと合わせて食するのがよいと覚えておきましょう。