肉類は、食品の中では最も高タンパク質で高脂質な食品です。
人類が誕生した当時の食べ物は、肉類とナッツ類とフルーツでした。
日本でも、仏教伝来まではあらゆる肉が食されていたほど人類には無くてはならない食材の一つなのです。
肉類の共通する栄養素は、必須アミノ酸(タンパク質を含む)と脂質です、これらは細胞を作るためには無くてはならない最も重要な栄養素です。
特に必須アミノ酸は重要で、直接摂れるのは肉類だけです。
したがって、肉をよく食べる人は高体温でエネルギッシュで疲れ知らずなのです。
近年、健康ブームにより肉類が避けられる傾向にありますが、これは誤った健康法なのです。
必須アミノ酸不足は、内臓細胞や皮膚細胞のリサイクルが正常に行われなくなり、身体的老化が早くなるので要注意です。
牛肉は加えてビタミンB2が豊富で、これは食欲増進と筋力アップに効果が有ります、二日酔いには肝臓を元気にして胃腸を整える薬となります。
豚肉はビタミンB6とB12が豊富で、疲労回復のドリンクには必ず入っている栄養素です、夏バテには豚肉は立派な薬になるのです。
鶏肉は脂質が少なく高タンパク質で、皮にはコラーゲンが豊富に有り、皮ごと煮込んだ鶏肉料理は肌艶を良くして若返りの美容薬として昔から利用されてきました。
アミノ酸は20種類あり、そのうち9種類は体内では生成できないので必須アミノ酸と呼ばれています、これらは肉類を食して得るしか方法は無いのです。
必須アミノ酸は細胞を作り、また脂質は細胞の重要な栄養素となります、皮膚疾患やコレステロールが気になり肉類を食べないと心身のバランスを崩してしまいます。
コレステロールが高くなるのは、他の糖質の取り過ぎやアルコール摂取などによるところが起因しています、決して肉類のせいだけではないのです。
最近の若い人が、すぐに座り込むのは筋力不足からという研究結果が出ています。
飽きやすい、切れやすい、集中できない、基礎体力がない、これらも全て肉類の摂取不足から起きる症状だという医学界からの指摘があります。
食事はバランス、何でも適量をバランス良く摂取する事が正しい健康法なのです。
約2500年前に中国で発刊された「周礼」という古典書に「食医」という医師のことが書かれています、当時の中国では医師は4つの職種に分かれていました、それは「食医」・「疾医」・「傷医」・「獣医」です。
その中で最も高い地位にあったのが「食医」なのです、「食医」は食事療法によって健康を保ち病を事前に防ぐための処方を行う医師のことです、現代で言うと「栄養士」のような存在です。
そして「疾医」は漢方薬などの処方で病を治す今の内科に相当します、「傷医」は切ったり縫ったりと怪我を治す今の外科に相当します、「獣医」は人間ではなく家畜の医師です。
この「食医」の文化が韓国へ伝わり皇帝には必ず専属の「食医」が就いていました、韓国テレビドラマ「チャングムの誓い」(韓国名:大長今=デジャングム)は実話であり、主人公チャングムは皇帝の料理人から女性で朝鮮初の食医となった人でした。
そこで私も日ごろ食べているものがどのような成分を持ち、身体にどのように働くのか非常に興味を持ち調べるようになりました。
驚くことに食品に含まれる成分はその殆どが生薬や液体栄養ドリンクに含まれている成分と同じものでした、つまり栄養素を頭に入れて献立を考えれば特別に漢方薬や滋養強壮剤などを飲まなくても元気で病気知らずでいられるということです。
中国ではバランスの良い食事は「医食同源」と言い現わします、また韓国では「薬食同源」と言い現わします、意味は栄養バランスが取れた食事をすることは医者や薬と同じということです。
本コーナーではその食材に含まれる成分と身体への作用を調査し、少しずつお話しさせていただければと思っております。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は「ミツバ」です、ミツバは日本各地をはじめ朝鮮半島やサハリンなどに自生するせり科越年生植物で江戸時代には栽培されていたとされる古くから日本では野菜として食されていました。
ミツバの独特な香りや味は「クリプトテーネン」と「ミツバエン」という成分で、神経を静めてストレスや不眠症を解消したり食欲増進の効果が認められています。
ミツバは香りを楽しむ野菜としてお吸い物などで食されていますがカロチンが豊富に含まれており、目や皮膚の粘膜を保護し視力低下や肌のトラブルに効果が有るとされています。
また鎮静効果があるので不眠症やイライラの解消にも効果があるとされています、更にはミネラルも豊富で特に鉄分が豊富であり貧血などにも有効です。
ミツバは血液を浄化させ肝臓にも良いとされています、お吸い物や鍋などに用いて香りだけではなく成分的にも食したい香草の一つです。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は「トウガラシ」です、トウガラシはアマゾン川流域原産のナス科一年生植物で日本には豊臣秀吉が持ち込んだと言われています、強烈な痛いような辛さは「カプサイシン」というカルカイドで血液の循環作用や殺菌作用が知られています。
ご存知「七味唐辛子」の主成分で他の6種はゴマ、サンショウ、みかんの皮(陳皮)、ノリ、ケシの実、アサの実を細かく粉にしたもので辛味を加えるだけではなく食欲増進や消化を良くすることで知られています。
また保温効果はウォッカに漬けてロシアなどでは良く飲まれており、ワセリンに加えて手や足に塗って防寒に利用されています。
その他の成分としては意外とビタミン類が豊富でカロチン、ビタミンB群、ビタミンCが豊富で実は勿論のこと日本では古くから葉も炒めものなどにして良く食されています。
夏バテ防止や寒さ防止に生活には欠かせない重要な食材として各国で大切に扱われています、中国や韓国をはじめとしたアジア諸国にはまさに生活にもっとも身近な食材と言えるのではないでしょうか。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は「ショウガ」です、ショウガは熱帯アジア原産の多年生植物で日本には弥生時代にコメと同時期に伝わり古くから万能薬として食されています。
その薬効成分は著しく現在用いられている漢方薬の70%以上に用いられています、またショウガは欧米においてもジュースやお茶、調味料として多用されており、ジンジャーエール(ショウガビール)の商品化を見ても伺えます。
16世紀にイギリスでペストが流行し30%に上る死者が出たことがありますが、この時の逸話として「ショウガを食べていた人は死ななかった」という記録も残されています。
ショウガの薬効成分ともいえる辛味は、ジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオール、ジンギベロールで、その名称はすべてショウガに由来しています。
「ジンゲロン」には、強い殺菌作用と健胃作用があり、青魚の刺身や寿司に多用されるのは味もさることながら実に理にかなっています、また発汗、解熱、保温、鎮咳などの効用で風邪予防や治療に用いられています。
韓国では冬にショウガ茶は一般的によく飲まれている飲み物で実に理にかなっています、その他には血栓予防や精神安定など心身の調子を整えるまさに万能薬なのです。