2024年4月22日 10:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回はキムチでも有名な「ハクサイ」です、寒くなるとどんどん甘さが増す冬には貴重な野菜でもあります。
「ハクサイ」は中国の東北部が原産のアブラナ科の越年生植物で、驚くことに「ハクサイ」は元々天然の植物を改良して作られたものではなく意図的に人口交配によって作られた野菜です、その交配原種は「カブ」と中国原産の「漬菜」であり西暦600年ごろには今の「ハクサイ」の原種が栽培されていたと伝えられています。
日本に伝わったのは1860年頃で野菜の中では生で食べても身体を冷やさないとして当時は大変重宝されたということです、日本や中国で食べられている「ハクサイ」は肉厚で瑞々しいものですが韓国では全体的に小ぶりで葉が薄く繊維が詰まった感じで味も若干苦い感じがします、これはキムチには水も出なくて美味しくなる韓国特有の品種だといいます。
「ハクサイ」の主な成分はビタミンCで葉野菜の中では群を抜いて豊富です、このビタミンCは風邪予防や治療には必須のビタミンであり風邪の季節に美味しくなる「ハクサイ」はまさに自然の恵みです。
また「ハクサイ」で特筆すべき栄養素は実はビタミンではなくてミネラル成分です、特に男性の強壮薬として必須な亜鉛と葉野菜などに含まれる発がん性物質である亜硝酸アミンを解毒すると言われるモリブデンが多量に含まれます。
更には抗がん物質のジチオールチオニンを豊富に含み、モリブデンと合わせてがん予防薬としても重要な野菜です。
ちなみにモリブデンは今やレアメタルの筆頭でこれがないと携帯電話が作れないと言われるほど貴重な金属でイオン化して含まれています、抵抗力が落ちる冬には欠かせないこれらのビタミンCやミネラルを豊富に含む「ハクサイ」、鍋に煮物にこれからの季節はどんどん食してほしい野菜の一つです。