2025年3月 8日 07:00
90年代のハイコンポ全盛期の機種だけで組んだ、私にとっては極めて懐かしくまたお奨めできるセレクションです。
実はこのシステム、私のオーディオ黄金時代でもありビジネスでも倍々ゲームで急成長を遂げていた頃に自宅の書斎の資料などを入れていたローボードの上に置いていたものです。
初期の頃のスピーカーはビクターのSX-311と合わせていたのですが、その後SX-311はホームシアターのサラウンド用に使用することにしたため、オンキョーのD-202AX-LTDを急遽購入し合わせていました。
D-202AX-LTDは小型ながらも低音から高音まで極めてバランスが取れた愉音を発した為、エンクロージャーのみ異なるD-202AXを予備に購入したほどです。
改めて約20年ぶりとなるシステムを再現して音を確認してみると、愉音を醸し出していた記憶が強かったのですが、この2年間いろいろなシステムを組んでは音を再確認して耳が肥えてしまったのか、それとも現在の常用システムの音が半端じゃないのかイマイチの音に聴こえてしまうのです。
仮設置で充分にスピーカーの間隔を取ってないのか部屋の真ん中だからなのか、理由は各種有ると思いますがしっかり設置すれば当時の音が蘇ると思います。
イマイチとはいえ、やはりD-202AX-LTDの中高音の張り出しとシャープさは光ります、後ろに壁があると回り込んだ低音が上手く反射してきっと豪快な音に変わるでしょう。
現在、オーディオの中古市場がオーディオ全盛期を彷彿させるほどに拡大成長しています。
本システムでGE-1001以外はそう難しくなく手に入ると思います。
是非とも、オーディオ氷河期に出現したハイコストパフォーマンスなハイコンポ製品群の音を愉しんで頂きたいと思います。
この音を確認せずにして、今のオーディオの音色云々と語ることはできません。
最後に製品の音質バランスはある程度価格が反映されます、その意味ではこのシステムはバランスが取れた価格配分になっています、所謂オーディオ黄金比です。
当時、オーディオ氷河期でのトータル24万円のシステムは決して気楽に買えるものではないと思いますが、やはりこのくらいの価格になると音はガラッと変わってきます。
90年代ハイコンポで組んだサブシステム
プリメインアンプ:ケンウッド A-1001(1993年発売、定価6万円)
CDプレーヤー:ケンウッド DP-1001(1995年発売、定価4.8万円)
パラメトリックイコライザー:ケンウッド GE-1001(1995年発売、定価3.8万円)
スピーカー:オンキョー D-202AX LTD(1998年発売、9.4万円)