2024年12月 4日 07:00
ホームシアターの道楽を行うにあたり、意外な落とし穴が総消費電力です。
普通のオーディオでの使い方では全く問題ないのですが、マルチアンプシステムなどハイレベルなオーディオになるとパワーアンプを3台使います。
100W程度の出力で消費電力は200W程度、ハイエンドのパワーアンプなどは3~400Wとなります。
これが3台に他の電力が加わるので相当な消費電力となります。
また、多チャンネルのAVアンプですと、ミドルクラスで4~500W、ハイエンドになると600W以上にもなります。
一般家庭では電力線を幾つかのブロックに分けて、それぞれの定格電流が15A(アンペア)ですから、使用可能最大電力は1500Wになっています。
同じ部屋や近くの部屋の別々のコンセントから電力を供給しても、同じブロックだと15A以上でブレーカーが落ちます。
プレーヤー類の使用中の電力シャットダウンは故障の原因になりますし、精神安定上好ましくありません、その為に電気工事までしてもらうオーディオマニアも少なくありません。
システムを構築しようと思う前に、総消費電力を入念に調べて計算しておくことが重要になります。
私は最大でも1000W以下になるように設計しますが、これだと同じ部屋でホームシアターを愉しんでいる時に赤外線ストーブなどを使うことができません。
突然のブレーカーが落ちるのを気にせず楽しむなら、一般家庭ではせいぜい700Wを目標にするのが望ましいでしょう。
ホームシアターのAVアンプは意外に消費電力が多いので注意です、7.1ChのミドルクラスのAVアンプと50インチ程度の液晶テレビだけで6~700Wはすぐに達してしまいます。
ただし、上記の消費電力は最大での話しで、A級アンプでない限り普通の音量で愉しむ分にはそれほど電力は食いません。
でも、やはり世の中何が起こるか解りません、電力計算は最大消費電力で計算しておくのが宜しいようです。