2024年9月20日 07:00
音楽を愉しんでいると自身の耳の変化というか、気になる音質や音色が変わってきていることに気付くことがあります。
よく言われるように、若い時は低音域に凄く神経がいってしまい低音域の良音再生に燃える頃があります。
サブウーハーという代物がホームシアター文化と共に生まれてくる前には、DIYオーディオでパッシブ型のスーパーウーハーを作ってみたりと何かと低音域に拘っていたものです。
そのうちにピアノの高音域やドラムのハイハットの高音域が綺麗に聴こえるスピーカーに出会うと、この輝くような高音域に魅力を感じ始めてきます。
そんなことの繰り返しで、現在の私がもっとも注力して聞き入る様に確認しているのが中音域と高音域の繋ぎの音域です。
この音域は周波数にして1Khzから5Khzくらいの層で、この音域が綺麗に再生されていると楽器の余韻やボーカルの艶という表現の生声のような響きが出るのです。
また2ウェイや3ウェイだと、ちょうどユニット間のクロスオーバー周波数がこの周波数帯にまたがっていますので、ネットワークが貧弱だと綺麗に繋ぎが取れずにバランスが悪くなります。
そんな意味で、この中音域から高音域にかけてはオーディオメーカーも最も神経を使う帯域かと思います。
また耳にはっきりと聞こえる中音域とは対照的に殆ど音として確認できない重低音域と超高音域も、ハーモニック効果で音色が変わってしまうという経験を繰り返していると凄くこの存在が気になってきます。
こういった空間でミックスされた音色が重要で、スピーカーの置き方や家具の配置も変えて音色の変化を確認するようになってくるのです。
耳が肥えてくるのか絶対的な耳の性能が年齢と共に劣化してくるのか、要因はいろいろとあるのでしょうが自身が納得する音作りって本当に時間がかかるとつくづく思う今日この頃です。