2024年8月 5日 07:00
デジタル全盛時代ですがオーディオも然りです、例えばイマイマの音楽ソースはPCをメインにしている人も多く、CDなど嵩張るだけで面倒くさいと考えている人も多いでしょう。
そんな時代を象徴するかのように世の中にはUSBアンプやDACが溢れています、こういったデジタル機器は何れも新しいデジタルICなどが生まれると一気に陳腐化してしまいます、また価格もスペックとは逆行し安価になる一方です。
こんな時代には音質を決めるDACの性能が音的な価値ということでは全てであり、どんなハイエンドなCDプレーヤーを買ったところで数年後にはその時代のエントリークラスの音質に敵わないなんていうことも起きえるのです。
その意味で私はCDプレーヤーはデジタル音源の出力装置と割り切ってデジタル出力付きのエントリークラスを選んでいます、エントリークラスとはいえフルサイズコンポのそれなりの価格の物でないと安心できませんので何でも良いというわけではありません。
その代わり、DACはその時代のミドルクラスやハイエンドクラスに採用されているスペックを持つものを買って外付けで音質をフォローするスタイルにしています。
こうすることで、新しいスペックが出れば対応のDACを購入すればCDプレーヤーはそのまま使えます。
逆にCDプレーヤーが壊れても、その時代の安価なエントリークラスを買えばDACはそのままで以前の高音質のまま愉しめるのです。
初期の頃のものは別にしてデジタル時代のCDプレーヤーやDACに骨董価値はおそらく生まれません、そこがオールアナログ時代の製品と大きく違うポイントかもしれません。
稀に往年のハイエンドCDプレーヤーやハイエンドDACが高値で取引される事があります、これはその時代の最先端の音を聴きたいというニーズと歴史的工業品としての文化的価値を見い出してのことです。
またハイエンドでなくてもその時代のDACの音色が好みであれば必然的な価値が生まれ骨董価値も出てきます、事実世の中にはそういった特徴的な音色のDACは高値で取引されています。
昔のDACの音ってこんな音だったのかと往年の音色を懐かしむようなニーズが将来確実に生まれるでしょう、レコードやカセットテープが復活するのですから何が起きてもおかしくないのです。