2024年6月14日 07:00
私は大学時代のフォステクスのバックロードホーンの大型スピーカーキットのDIYに始まり、ラックスマンの真空管パワーアンプなど多くの市販キットでのDIYオーディオを愉しんできました。
また、真空管を使ったプリアンプやパワーICを使ったパワーアンプのオリジナルアンプもDIYで作ってきました、回路はオリジナルではなくオーディオ雑誌の回路をそのまま流用したものですが、オーディオの核心技術に触れられたことは大きな喜びでした。
そんな経験を持つ私と同年代の人達が、自身の音に対する拘りを具体化させるためにオーディオ関連の会社を立ち上げてしまう人が近年多数存在しています。
70年代中盤に日本で起こったオーディオブーム、その頃学生だったオーディオマニアは大学生時代という4年間に余す時間をオーディオに使い、思考そのものがオーディオを原点とするようになったのでしょう。
そんな人達の作ったオーディオ工房の数々、数年間は誰からも支持されずにきっと大赤字なのです、でも夢を実現させたことは人生において素晴らしいことだと思うのです。
「やって後悔するのは、やらずに後悔するより1万倍の価値が有る」
本当にこの歳になるとよく解るのです、「人生、全てが生きている間だけ」ということが。
そして、何もせずして終わる人とやりたい事全部やる人が綺麗に分かれるのです。
やる人は、どんな事でもやりたい事を次々とやってしまうのです。
もう一つ、全部やってしまう人に付いていく人もまたやってしまう人と同じ感覚の人です、やらない人はやる人についていくこともしません。
みんな自分で何かをやりたいのです、でも理由を付けてやらないのです、だからやっている人に敗北感を感じるからついて行かないのです、特に男性にはこの傾向が強く出ます。
人生観はこのくらいにして、自身でどんな物でもいいのです、キットではなく素材や部品だけを買ってきてゼロから作る事を一度でも経験すると解ります。
自分で作ったものって悪いなりにも、完成した瞬間は最高の喜びがあるのです。
オーディオでいえば、オリジナルな自分の理想とする音を作る喜び、これってきっと経験していない人には一生解らないのです、どんなに理解しようにも理解を越えたところに在る他者の喜びは家族であっても解るはずもないのです。
そんな喜びを知って45年が経とうとしています、忘れかけていた記憶が蘇ったのは何か意味が在ると思うのが私です。
強い思いは確実に実現する、今から何やらワクワクが止まらないのです、そして日々具体化するロジカルシンキングの数々、もう誰にも止めることなどできないのかもしれません。