2023年12月25日 07:00
昨夏の事、慢性化していた腰痛が大爆発を起こして椎間板ヘルニアを発症してしまいました。
その際に、最も家から近い整形外科病院をネットで探して行ったのです。
その病院の受付で待っている時、FMラジオ放送だと思うのですがすごく良い音でニュースが聞こえてきます。
まるでそこに人がいて話しをしているような極自然なリアルな音色なのです。
診察室に入ってすぐその愉音の元が解りました、なんと院長のテーブルの脇に在ったのはマッキントッシュのフルコンポです。
マニア垂涎のマッキントッシュのセパレートアンプにFMチューナー、パワーアンプの名機MC7270のブルーライトが鮮やかに光る大きなレベルメーターがピクピクと動いています。
スピーカーは書棚の上に乗せていますが、これも見てすぐ解るダイヤトーンのDS-500です、なんという贅沢な組み合わせなのでしょう。
マッキントッシュのコンポは85年ごろのものですが、発売当時は3台で160万円程です、またDS-500はちょっとその後に発売されてペアで約10万円、88年頃にセットで購入したものだと推測しました。
ちなみにマッキントッシュの製品は発売から数年間は製造を続け、価格もまったく落ちないことでも有名です。
ブロック注射を打ってもらう程痛かったのですが、この幻のコンポが身近で見れたことと愉音のおかげで癒されながら治療してもらえました。
院内の治療器などもちょっと古い印象を受ける機械が並んでいます、きっとこの病院は35年程前に開業したのかもしれません。
バブル経済期での開業で、院長が記念にマッキントッシュを買ったのでしょう。
それにしてもマッキントッシュのフルコンポでFM放送を聴くって、完全に往年のオーディオマニアです。
年齢も私と同年代、話しの言葉尻がきつい昭和を代表するような逞しい男という人間像です。
おそらくバブルの頃は近場の夜の帳でブイブイ言わせて飲んでいたのだと想像して、思わず若気て(にやけて)しまいました。
昭和男の乱暴とも思える荒治療によって、その日のうちに歩けるようにしてもらいました。
こういう元気な老男子、マッキントッシュとダイヤトーンが良く似合います。
そして強力な鎮痛剤と共に処方してもらったビタミン剤のメコバラミン、ビタミンB12を効率よく摂取する薬なのですが、だるさや疲れが飛び元気になります。
これを処方してもらうという名分を作り、マッキントッシュに会う為にしばらく通院したのです。