2024年1月29日 09:00
スピーカー598戦争のきっかけを作ったと噂されるオンキョーのD-77、その系譜の祖先は1981年に発売されたD-7になります。
D-7は後継機としてD-7R、D-7RXと続き、そして1985年にメジャーチューニングを施されたD-77の初号機が誕生します。
翌年から、毎年のようにD-77X(1986年)、D-77XX(1987年)、D-77XD(1988年)、D-77XG(1989年)、D-77FX(1990年)、D-77FXⅡ(1992年)、D-77RX(1994年)、D-77FRX(1996年)と発売されて行きました。
そして、オンキョーがスピーカーキングとして支持を得たフラッグシップスピーカーD-77MRX(2003年発売、定価22万円)という名機中の傑作機が誕生するのです。
D-77MRXは、2011年に価格改正を行いながら実に14年間というスピーカーでは異例中の異例の超ロングセラーを成し得て大きな金字塔を建て、その後も名機の名を欲しいままにするのです。
オンキョー D-77MRX
そして2017年に実に14年ぶりとなるD-77NEが発売されます。
しかし、D-77NEはペアで35万円という高価格で、しかも左右別売りという事もあり、ほとんど売れず2年間で発売終了となってしまうのです。
その後、D-77シリーズの後継機は誕生していません。
おそらく、オンキョーとしては小型ブックシェルフに注力し、大型3ウェイは今後発売されない可能性があります。
それもあってか、現在特に名機中の傑作機であるD-77MRXは中古価格が高値止まりしています。