2023年8月 2日 09:00
カマボコ型とは、低域も高域も伸びていない中音域がふっくらした音質を指して言います。
これをスペクトラムアナライザで見ると、まさにカマボコを縦から見た形となっています。
この無理に周波数を伸ばしていない音色は、本当にストレスの無い迫力ある骨太な音がします。
ジャズやロックファンにはたまらない音であり、好んで選ぶ傾向があります。
周波数レンジが広いアンプやCDプレーヤーは、クラシックファンには必要でもジャズやロックファンにとっては本当に意味も無く宝の持ち腐れです。
何故なら、そんなワイドレンジな周波数が入っているソースそのものが存在しないのですから。
したがって、エントリークラスのCDプレーヤーにミドルクラスのプリメインアンプで必要充分なのです。
高級なA級アンプを買うお金で高級なスピーカーを買うか、ソースにお金を使った方が実質的で賢いのです。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。