2023年7月31日 09:00
ブーミーとは、英語の「boomy」であり本来好景気とか活況している様を示す言葉ですが、オーディオマニアの間で使われる時には、「低音を意図的に膨らませている」という意味で使われます。
特にカーオーディオでは、本来騒音の中で聞くので低音が聞こえないために低音域をブースターを使う方法で上げる必要があります。
ハイファイオーディオの世界では近年スピーカーサイズが小型化し、ユニットの限界もあり低音域が上手く鳴らせません。
結果的に、バックロードホーン方式やバスレス方式で意図的に低音域をエンクロージャーの細工によって強調させています。
このような方式での低音はもたついた感じ(レスポンシビリティが低い)で輪郭がはっきりしません(ベースとバスドラなどの音が個別ではなく重なり合って聞こえる)。
このような低音を指して「ブーミーな音」と表現し、主に低音域に関して否定的な言葉として使われます。
また、上記のようなエンクロージャーの細工によってではなく、アンプなど製品そのものの性能によって「ブーミーな音」と表現される場合は否定ではなくその人の好みの問題で拒絶を意味します。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。