2024年6月19日 10:00
血管のメカニズムを正しく理解すると、「デトックス」という身体の毒素を排出する方法で世に在る多くの方法は間違っているということに気がつきます。
動物の身体には隅々まで血管が組織され、人間でいえば60兆個ある各細胞に栄養と酸素を届けています。
血管には動脈と静脈と2つあり、動脈は心臓というポンプの力で血液を送ります。
ところが静脈は血液中のアルブミンという栄養素による浸透圧を利用して余分な水分や細胞で消費された栄養素のカスを吸い上げています。
心臓というポンプで動的に血液を流すことから動脈、
浸透圧の力で余分な水分などを吸い上げ筋肉の動きなどにより静的に血液を流すことから静脈、
と呼ばれています。
さて、身体の毒素は何処に溜まっているかと言うと、
細胞と細胞の間に存在している間質層に充満している間質液に溜まっているのです。
したがって、間質層から余分な水分と共に吸い上げて腎臓で濾過して尿や便として排出しなければならないのです。
同じように女性に多い浮腫み(むくみ)も同様に、
間質液が重力と共に下半身に溜まり起こるものです。
ここで重要なのが静脈の機能そのものなのです。
静脈の機能は血中のアルブミン濃度によって決定されます。
多ければ浸透圧が強くなりどんどん間質層から水分と栄養素のカス(毒素)を吸い上げてくれます。
つまり、本当の意味でのデトックスや浮腫み改善は静脈の機能強化することに在るのです。
アルブミンは肉や魚に多く含まれており、植物からは摂取することができません。
何を言いたいのか解るでしょうか?
そうです、デトックスと称してのファスティングや野菜食は確かに腸内の浄化にはなりますが、細胞間に溜まった本当に悪性の毒素の排出には全く関係ないのです。
つづく
記事:god@陽子
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