2024年9月22日 11:00
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で、身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます。
また、同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、整腸作用があります。
今回は、蒸かしイモや焼きイモ、そして日持ちのする干しモなどにされ、昔からおやつ代わりにも食される「サツマイモ」です。
「サツマイモ」は中央アメリカ原産のヒルガオ科の1年生植物で、日本へは約400年前に当時の琉球王国(現沖縄県)より伝わったとされ、荒れ地にも栽培できることから当時の飢餓問題を一掃した食品です、この功績はご存じ「青木昆陽(こんよう)」によるものです。
当時の琉球王国へどのように伝わったかは詳しい資料が有りませんが、漢方書に記載があることから、おそらく中国から伝わったのではないかと思われます。
漢方では、整腸作用があり、気力体力を付ける薬とされています。
「サツマイモ」の主な成分は「でんぷん」、「ショ糖」、「ブドウ糖、「果糖」など直接的にも間接的にも糖分を多量に含み高カロリーな当に生物にとってのエネルギー源です。
昨今では高カロリーな食品は避けられる傾向がありますが、飢餓に苦しんだ時節にはこれほどの完成された栄養素が詰まった食品は類を見なかったことでしょう。
他には、意外にもビタミンCが豊富で100g中30mgと夏ミカン並みの含有量を誇ります。
しかも他の食品と違って「サツマイモ」に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいという性質がありますので、エネルギー補給と身体調節が行えるという当に冬の食品としては理にかなったものなのです。
更に「サツマイモ」には抗ガン成分が含まれており、毎日少しでも食べるとガンになりずらいというアメリカ国立ガン研究所の報告もあります。
この要因となる成分は、「ベータ・カロチン」と「ガングリオシド」によるものです。
また生の「サツマイモ」の表面などを傷つけると少しネバネバした白い液体が出てきます、これは「ヤラビン」という成分で便秘予防の効能があります。
他にも「アマイド」は腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの良性菌類の繁殖を助けます。
加えてミネラルでは、カリウムが多く含まれ塩化ナトリウム(塩)との相性は抜群です。
成分的には特に女性にとってはこの上ない食品であると言えます、ただし高カロリーですので食べすぎにはくれぐれも注意してください。
***
陰陽バランス食養学~現代に蘇る医食同源~
「陰陽バランス食養学」は食品や調理法を陰陽スコアに置き換え、
その合計点をみれば誰でも簡単に陰陽バランスが取れているかが解るという学問。
陰陽バランス食養学は、全国の書店でお買い求めいただけます。
ご購入は、学問の概要を掲載しております下記サイトもぜひご利用ください。
https://namigaku.com/all/
陰陽バランス食養学
https://function5.biz/youkei/