2023年12月11日 09:00
先の東日本大震災の2年後、日経新聞などに掲載されたあるニュースの反響なのか直後から同じような相談が相次いで舞い込んできました。
そのニュースとは「福島原発問題を自ら解決しようと東電社員が地元に太陽光発電所を作る」というものです、その費用は協賛会社を集い2億円の資本金を集めて建設するといいます。
そして舞い込んできた話というのが、全国各地の用地買収、太陽光パネルの格安調達、大容量の安定化リチウムイオンバッテリーリの調達などです、先のニュースの真似をして太陽光発電所を建設しようということは容易に解りました。
ただ先の元東電社員の件は原発事故後の地元のあり様を見て聞いて、そして住民からの罵声を浴びることによって大きな志を持ち「生涯を地元復興に捧げる」という気持ちで利益は度外視しています。
新聞に載っていた建設資金と売電の収支計画を見ると収支が合うのが15年後です、なんと計画通りでも15年間も赤字です、それも多くの賛同者や協力会社の支援を貰っての話です。
ちょっとした気持ちでやれる事業ではないのは事業計画を見ればすぐ解ります、儲かりそうだから手を出すというのは志ではありません、「新エネルギー関連は資金調達しやすい」という思惑を感じ取ってしまいます。
ビジネスは「儲かりそう」という発想だけでは上手くいきません、それよりも使命感に似た志からやるべきです、その結果において儲かるかもしれない代物なのです、それを熟知している人が成功者となれるのです。