2024年6月11日 09:00
食関連の研究実験を繰り返していてあることに気付いたのです、それは真の食と健康を考えるときに重要なのは食材や調理法に気を使うだけではなく調味料にこそ気を使うべきだということです。
オーガニック野菜をせっかく手に入れても、使う調味料が人工の合成物質だらけでは意味が無いどころか本末転倒です。
そんなことで現在オフィスには味噌・醤油・酢など手作りの調味料と天然の海塩やエキストラバージンオリーブオイル、更には世界中のハーブとスパイス類などがあり調理実験の際はこれらを使用して本当に身体に良いものを摂るようにしています。
味噌・醤油・酢の手作りは思っているほど難しくはありません、どちらかというと私の場合は仕込んで放置しているだけです、時々ガスを抜いてあげたり醗酵しすぎの場合は冷蔵庫で醗酵を抑えるといった程度です、これで数ヶ月で自家製の味噌・醤油・酢などができあがります。
逆に手をかけ過ぎるとカビてしまったり腐敗してしまったりします、菌も生き物ですから観葉植物などと全く同じです、これらの製造は全て大豆と米と麹と塩だけ、これだけあれば味噌も醤油も酢も作れます、また米麹に砂糖を加えると甘酒もたったの1日でできあがります、しかも菌が生きたままの生甘酒です。
ふとした発想からニンニクやタマネギから醤油を作れないか実験したところ、かなりの熟成期間がかかるのですが予想以上に上手くいきました、最近では味のバリエーションも楽しめるようになりました、これらはすごく美味しいです。
チャーハンなら他のどんな調味料も要りません、醗酵によるアミノ酸のおかげで充分な美味しさが得られます。
手作りの味噌・醤油・酢は一旦安定すると防腐剤も入れていないのに恐ろしく日持ちします、これは菌が活きている証拠です、つまり菌が活きている間は賞味期限は無限なのです、これが菌の本当の存在価値なのです、下手に菌を殺すから防腐剤を大量に入れなくてはいけなくなるのです。
この活きた菌が身体を更に健康にしていくのです、現在は乳酸菌と野菜を使った調味料を作っています、これはたまたま結果としてできあがってしまったもので冷たい野菜にドレッシングとして使うと冷たい野菜を食べているのにお腹が暖かくなってきます。
乳酸菌がお腹の中で醗酵し脂肪燃焼を引き起こして暖かくなることが解りました、こういった研究を通して得られた手作り調味料の数々、私にとって実に興味深い素材であり健康教室的なカルチャーの確立などに繋がる愉しみもあります。