2023年12月 5日 09:00
薬膳酒といえば、30年以上も前から自宅にはニンニク・朝鮮人参・冬虫夏草・キキョウやアザミの根などを35度のアルコールに漬け込んだガラスキーパーがたくさんあります。
朝鮮人参・冬虫夏草・キキョウの根などはソウルや上海の漢方薬専門店で買いこんだものなのですが当時はバブル経済真っ最中、その恩恵で金額をまったく気にせず何度も足を運び大量に買えたのは今思えば実にラッキーだったのかもしれません。
自宅にガラスキーパー置き場が無く引っ越しする度にもの凄い引っ越し費用がかかるため、仕方なく通常の10倍以上の濃度で保管しています。
これを焼酎などで通常濃度に稀釈させれば、10倍の量の薬膳酒ができることになります。
作り始めたきっかけは、30年ほど前に韓国で自家製薬膳酒が飲める薬膳料理の店で食事をしたことに始まります。
薬草やフルーツ、各種の薬効性のある花や樹木など、結構広い店の一角に20リットルはあるだろう大きなガラスキーパーに入れられた薬膳酒が所狭しと置かれていたのです。
その数は約300、重量も相当なもので床が抜けそうになっていたのを今でも鮮明に覚えています。
薬膳酒作りはしばらくやってなかったのですが、10年ほど前に世界中のスパイスを研究し始めて突然のように再開しました。
現在ではありとあらゆる薬草、ハーブやスパイス類を取りあえずアルコールに漬け込んでいます。
薬効性の在るスパイスで作った薬膳酒は胃薬や喉薬のような味と香りがするのですが、飲み方次第では結構いけます。
今では、それぞれの薬膳酒の美味しいカクテルのレシピ作りを楽しみながら研究しています。
こんなことを愉しんでいるうちに、最近本当によく眠れるし元気いっぱいなのです。
食事内容も徐々に変えてきているので実際のところは何がどのように効いているのかは解らないのですが、まあ愉しんで健康になればそれはそれで善しと思うのです。
そして、薬膳酒を作るようになってから「待つ」ことが愉しく感じるようになったのです、これは何事においても有効な思考のヒントになりました。
オリジナルの薬膳酒作りで愉しみ、そしてそれを提供するレストランとの併用が老後ビジネスとして面白いのではないかと思います。