2023年10月10日 09:00
重要な情報をクラウドサーバーに保管する、そんなニーズから数年前に大手IT企業などが打ち出したデジタル貸金庫サービスですがどの企業も数年で撤退していきました。
さて、ニーズがあったのに何故上手くいかなかったのでしょうか?
それはニーズがある人がITに弱いからです、つまり自分の死後に遺書に近い情報を入れたいニーズから始まったサービスですから高齢者が対象のサービスだったのです、その高齢者が誰にも知られずにこっそり情報を入力し自身で管理しなくては意味がありません。
そこで、自身がパソコンやスマートフォンを使って会員登録から情報をファイルなどデジタル化して保管するまでを行うのにはかなりハードルが高かったのです。
それがニーズがあっても採用する人がほとんどいなかった理由です、そして機能は複雑化していくばかりでマーケットイン志向として本末転倒なシステムだったのです、これがプロダクツアウト志向の高いIT企業が考えるITサービスのパラドックスというものです。
では視点を変えて、パソコンやスマートフォンを自由に扱える年代に向けたデジタル貸金庫サービスとして利用されるにはどんなデーターやコンテンツを対象にしたらよいのか、これを想像できるのが実はデジタル貸金庫サービスの成功法則だということです。
VODという音楽や動画配信サービスがあります、これは大義で見ると一つのデジタル貸金庫と言えなくもありませんが、あくまでも不特定多数へのダウンロードサービスであり貸金庫とは呼べません。
また、例え個人利用のコンテンツでのストレージサービスであってもデジタル貸金庫と呼ぶには相応しくありません。
さて、私はこの事業で早々にビジネスモデル特許出願を考えています、一緒にこういったITサービスビジネスを立ち上げてくれる人がいたら非常に助かります。