2024年9月 2日 08:00
木の話し-2
「生命体」という意味では、まず植物と動物は生物学的に見るとどちらも同じ地球上で最も進化の遅い、つまり最も新しい「生命体」である「真核生物」と言うことになり、細胞学的に言えば同じカテゴリーの「生命体」ということになります。
また、動物と植物の発祥はほぼ同時期に突然的に地球に現れています、つまり植物から動物が進化したのではなく、ある一つの「生命体」から、ある時に動物と植物とにそれぞれ突然変異によって枝分かれしてそれぞれがそれぞれの方法によって今までに進化してきたと言えるのです。
その共通の祖先を巡って今も尚研究は続いています。
現在の地球上に生息する「生命体」は大きく分けて3種類です、一つは「古細菌」、これは最近になって「真正細菌」からゲノム研究などにより分類されました、海中深くの海底火山の温水で発見されたもので今では地球全土を覆う最も数も総重量も多いのではないかと推測されている「生命体」となっています。
そして、その「古細菌」から進化したと思われているのが「真正細菌」です。
「真正細菌」はDNAがむき出しになっており「真正細菌」の世界ではDNAを他種の細菌に注入して種を増やすなどの発見もあり、我々が考える種の保存とは程遠い世界が繰り広げられています。
最後に細胞内にミトコンドリアを取り込み、細胞核を持った「生命体」が地球上に現れます、それが現在我々が「生物」として認知している動物であり植物なのです。
したがって、プランクトンもミミズも人間も同じ「真核生物」であり、「生命体」としての生態は実に共通するものがあるのです。
外見は異なるが、生命機能としての特徴は細菌類に比べて観れば極めて近いということなのです。
<続く>