今日は生き物を使った頻出イディオムと慣用句をご紹介します。
1. hold your horses → 慎重になる、焦らず落ち着く
■ I think it's too soon. You should hold your horses a little.
「時期尚早だと思います。少し慎重になるべきです。」
2. let the cat out of the bag → (うっかり) 秘密を暴露する
意図的に秘密を暴露するというより、不注意でうっかりバラしてしまうというニュアンスで使われることが多いようです。
■ Please be careful not to let the cat out of the bag.
「バラさないように注意してね。」
3. quit cold turkey → 悪習慣をきっぱり(やめる)
■ I decided to quit drinking cold turkey.
「飲酒をきっぱりやめると決めました。」
4. have /get butterflies in my stomach → そわそわする、どきどきする
■ I always have butterflies in my stomach before a meeting.
「会議の前はいつもそわそわします。」
■ Her smile gives me butterflies.
「彼女の笑顔は私をどぎどきさせます。」
5. the elephant in the room → タブー、触れてはいけない話題
■ We need to talk about the elephant in the room.
「見て見ぬふりをしていることについて話し合わないといけない。」
■ The elephant in the room when you speak with her is about her ex-husband.
「彼女と話すときタブーなのは、彼女の元夫の話です。」
6. the world is one's oyster → 世の中は○○の思い通り、○○の可能性は無限大
■ You can do it. The world is your oyster.
「あなたならできるよ。あなたの可能性は無限大です。」
■ With a privileged family and brilliant career, the world is his oyster.
「恵まれた家庭と華麗なる経歴があったので、世界は彼の思いのままだった。」
7. the lion's share → ほとんど、大部分
一番大きな利益を独占している、うまい汁を吸っているいうネガティブな意味でも使われます。
■ The lion's share of the budget went on rent fee.
「予算の大部分は家賃に費やされた。」
■ She always takes the lion's share.
「彼女はいつもいいとこ取りをしている。」
今日は色を使ったイディオムと慣用句をご紹介します。
① out of the blue「突然」
日本語の「青天の霹靂」に似ています。
② yellow journalism「イエロージャーナリズム」
読者の興味を引くために、タイトルや内容に対し、事実より奇抜な表現や誇張表現を用いるジャーナリズムの形式を指します。
③ done purple「夜明け」
紫が終わる、つまり夜明けの時間帯や情緒を現します。
④ paint the town red 「どんちゃん騒ぎをする」
日本語だと、お給料日や長いプロジェクトが終わったときなど、何かが一区切りついたとき「パーっと飲みに行こう」というイメージに近い表現です。
⑤ red-letter day「特別な/おめでたい/記念すべき日」
日本でも祝日のカレンダーが赤で示されているように、おめでたい日や重要な日、記念日と言う意味で使われます。反対は black-letter day で「縁起が良くない日」という意味で使われます。
⑥ green eyed monster「嫉妬心」
ヨーロッパの言語の中には緑色が嫉妬を連想させるイディオムや慣用句がたくさんあります。シェイクスピアが 『オセロ』のなかで、この表現を使ったことが由来とされています。
⑦ see pink elephants「幻を見る」
お酒で酩酊状態になることを婉曲に表現した言い回しです。ピングの象をキャラクターにしたお酒もあり、ディズニー映画『ダンボ』で酔っ払ってしまったダンボがピンクの象の幻覚を見るシーンもあります。
⑧ blown-nose「ごまをする」
上司におべっかを使ったりご機嫌をとる人のことを brown-noser と言います。
⑨ black as coal「真っ黒」
直訳の通り、石炭のように真っ黒という意味で、黒を強調したいときによく使われます。例えば料理を焦がして「真っ黒になってしまった」と言いたいときなどをイメージするとわかりやすいかもしれません。
⓾ white lie 「ささいな嘘、社交辞令」
相手のことを思ってついた必要な嘘、優しい嘘という意味で使われます。
いかがでしたでしょうか。ぜひ参考にしてください。
do は Do you ~? や I don't ~. など助動詞として使われるイメージがありますが、実際には「何かをする」という動詞として日常的によく使われていて、ネイティブたちの会話で頻繁に飛び交う単語です。
日常的な使われ方として、大きく2種類あります。
①動作「~する」
②強調「本当に」
今回は例文を用いていくつかご紹介したいと思います。
①動作「~する」
1. 仕事や家事、日常的な動作を表す
do は 一連の動作を推測させるニュアンスがあります。
たとえば wash the dishes と do the dishes の場合、前者は「お皿を洗う」という動作を表しにとどまりますが、一方で後者は、お皿を洗って乾かして食器棚に片付けるまでの一連の動作を含有します。
■ do software updates:ソフトウェアの更新をする
■ do the bookkeeping :帳簿を付ける
■ do the laundry:洗濯をする
■ do the window:窓を拭く
■ do the room:部屋を掃除する
■ do my hair:髪を整える
■ do makeup :お化粧をする
2. スポーツに関する動作を表す
ボールを使わないスポーツや格闘技、一人で行うエクササイズやレクレーションなどに使われます。
■ do karate:空手をする
■ do yoga:ヨガをする
※関連記事 スポーツやレジャーは play / do / go どれを使う?
https://function5.biz/blog/moon/2021/06/24784.php
3. 食事に関する動作を表す
「~を作る」「~を提供する」「~にする」という意味で使われます。
■ ex.1
A: Smells good.「いいにおい。」
B: I'm doing hamburg steaks tonight.「今夜はハンバーグだよ。」
■ ex.2
A: Do you do breakfast?「朝食はやってますか?」
B: Yes we do.「はい、やっております。」
■ ex.3
A: I need a break.「休憩したいな。」
B: Let's do lunch.「お昼にしよう。」
■ ex.4
A: How about to go out for dinner.「夕食にでかけない?」
B: Sounds good. Let's do Chinese. 「いいね。中華にしよう。」
4. 推測される動作を表す
自動詞として使われるケースです。「なんとかする」「なんとかなる」というニュアンスになります。
■ That will do.
「それで結構です。」
■ This room will do for a workshop.
「この部屋は作業場として使えそうだ。」
② 強調「本当に/ とても / 確かに/ やはり /実に」
強調したい動詞の前に置いて使われます。
■ I do want to see that movie.
「その映画をすごく見たいです。」
■ He does know that.
「彼はよくわかってるよ。」
■ I did do that.
「確かにやったよ。/やったのは私です。」
スポーツには一般的に play を使いますが、play が使えないスポーツもあります。それらには go や do を使います。
今回は play / go / do の使い分けをお伝えしたいと思います。
play
チームで競うスポーツや、ボールや道具を使うスポーツ、対戦相手がいるチェスやダーツ、テレビゲームなどにも使います。
play basketball : バスケをする
play golf : ゴルフをする
play tennis : テニスをする
play football : サッカーをする
play rugby : ラグビーをする
play hockey : ホッケーをする
play badminton:バドミントンをする
play darts:ダーツをする
play video game テレビゲームをする(※テレビゲームは和製英語です。)
go
~ing 形で表されるスポーツやアクティビティ、レジャーなどに使います。
go running:ランニングをする
go cycling:サイクリングをする
go surfin: サーフィンをする
go scuba diving:スキューバダイビングをする
go snowboarding:スノボーをする
go camping:キャンプをする
go fishing:釣りをする
go hiking:ハイキングをする
go mountain climbing:登山をする
go driving:ドライブをする
do
格闘技やボールを使わないスポーツ、一人で行うエクササイズなどに使われます。
do judo:柔道をする
do karate:空手をする
do yoga:ヨガをする
do aerobics:エアロビをする
do athletics:陸上をする
do gymnastics:体操をする
do sit-ups:腹筋をする
do some weight training(※ ing 形の動詞ですが go ではなく do を使います。さら some を付けて、do some の形で使われます。)
今日は、教科書で勉強したけれど実際にはあまり使われない英語表現についてです。
1. How do you do?
はじめまして、という初対面の挨拶です。
非常に古風でフォーマルなので、I'm good. のようにカジュアルに返事ができない挨拶です。返事は同様に How you you do? と返します。
国や地域によって今も使われていますが、古風さがゆえに富裕層のジョークとして使われたり、いわゆる死語のように扱われている地域もあるので、初対面での挨拶には一般的な
■ Nice to meet you.
■ I'm glad to meet you.
などを使う方がおすすめです。
2. I beg your pardon?
聞き返すときにつかう定番のフレーズです。
かしこまりすぎて「今なんておっしゃいました?」と少し怒っているようにも聞こえてしまうので、pardon を使うなら pardon me? やpardon? くらいで十分です。
Pardon 自体を古風すぎて使わなくなったと言う方もいますが、普通に使う・年配の人が使う・イギリス英語圏ではたまに聞く、など実際には様々のようです。
聞き返すときによく使われるのは
■ Sorry?
■ What's that?
■ Could you say that again?
■ Excuse me? (強めに言うと、今なんて言いました?と怒っている雰囲気になってしまうので少し注意しましょう)
3. whom
who の目的格であるwhomです。
whomの文法例
①疑問詞
I bought a present for her.
「彼女にプレゼントを買いました。」
→ 疑問形にする「誰にプレゼントを買いましたか?」
Whom did you buy a present for?
または、For whom did you buy a present?
②関係代名詞
I met the person yesterday. The person was very talented.
「昨日、人に会いました。その人はとても才能豊かでした。」
→ 1文にまとめる「昨日会った人はとても才能豊かでした。」
The person whom I met yesterday was very talented.
日常会話でこれらの文法を意識して whomを使うのが堅苦しいので、whoで済ませてしまおうというわけです。そうすると以下のようになります。
■ Who did you buy a present for?
■ The person who I met yesterday was very talented.
よく聞くフレーズで、
■ For who? 誰に?
■ With who? 誰と?
がありますが、もともとは For whom? With whom? が文法上では正しいです。
ある海外ドラマで、生徒が For who? と言ったら、厳しい先生が You forgot "m"! と叱るシーンがありました。絶対に whom を使わないわけではないけれど、whom を使うのは堅苦しいという風潮が一般的になりつつあるようです。
今はたくさんの学習ツールがあります。できるだけ最新の教材で勉強したり、動画やネット配信などで生きた英語に触れる機会を増やしていくことがおすすめです。