2024年5月 8日 09:00
個人経営の起業家に多く見られるサービス名称で「絶対に上手くいかないだろうな」と思う名称があります、私が絶対にサービス名として使わない方が良いと思う単語の一つに「プロデュース」というのがあります。
何故かと言えば、これを見た瞬間に半数以上の人から「上から目線」という印象を持たれてしまうからです。
この言葉に引き寄せられるのはビジネスの右も左も解らない人たちです、何も解らない人をターゲットにしての名称であるなら自信の無さを表示しているようなものです、つまり知らずのうちに自分自身を逆ブランディングしていることにもなります。
そのターゲットとなる人の多くは当然上手くいってないわけで考えた以上にお金は貰えません、したがってこれもまた「上手くいかないだろうな」に繋がります。
本当に「プロデュース」という言葉を理解していて、かつ指導力に自信が有るのであれば使う必要も意味もありません。
経験豊富な人が使うならまだしも実践経験がほとんどない人が使うのは危険すら感じます、「プロデュース」は一つのコンサルティングです、コンサルティングの基本姿勢は「クライアントと同じ目線で共同作業する事」が本来の役割です、したがって「上から目線」的な言葉を使うことはタブーなのです。
これといった実績も無い人が「プロデュース」という言葉を使い自分よりもはるかに経験豊富な人が申し込んできたらどうするのでしょう、おそらくサービスを開始するや否や「詐欺だ!返金だ!」と訴えられる可能性を否定できません。
必要に迫られ「プロデュース」をサービス名に使うのであれば充分にリスクヘッジを施したうえで使うことをお奨めします、そして漫画やドラマで流行った言葉や手法を使う知見の低さは解る人には解ってしまいます。
起業して経営者だと言うのであれば、言葉の使い方や身の振舞いをもう少し考えてほしいと思うばかりです。