2023年2月17日 09:00
人はそれぞれに個性があります、それにプラスしてどうしても超えることができない限界点というべき個性の壁を持っています。
例えば体力は判りやすくデーターで表せます、トップクラスの陸上選手でさえどんなに頑張っても現時点で100mを9.5秒以下で走ることは不可能です。
この場合は明らかに無理な目標設定をせずに済みます、勿論高い目標を置くことは重要ですが無意味なチャレンジで身体を壊すこともありません。
しかし経営能力や思考など、データーでは正確に表せないカテゴリーではどうでしょうか。
多くの人は、自身の限界点をはるかに超えたところに高い目標を置いているのではないでしょうか。
更には自分の持つ限界点でさえ解らない人もいます、自分には到底できないことに対して無意味に無理を通しています。
起業すると、成功している人を見ては自分も同じようにできると勝手に思い込んでしまうのも頷けます。
これはスポーツの世界と同じで経営にも当然個性が出るのです、そしてその人の限界点も確実にあるのです。
これほど頑張っているのになぜ上手く事業が回転しないのだろうかと嘆くことも然り、しかしその前に自分の能力を正確に把握することが肝要です、多くの経験を通して限界点を見つけることです。
そして、無意味に自分ができないことに対して無謀なるチャレンジをしないことです。
記録を出したりメダルを取ることだけがスポーツではありません、記録やメダルとは無縁でも感動を与えてくれるスポーツ選手は沢山います、そういう人は皆から支持され自身も幸せです。
経営も同じだと思います、他者へのアピールや見栄で頑張るのは人生においては何の意味もありません、自分が満足するだけで周囲は嘲笑しても評価はしないものです、他者を意識している時点で既に自分に無理をしていることを察するべきなのです。