みなさんは、「消化吸収の良い食品は健康に良い」と教えられ、今でもそう思っているのではないでしょうか?
確かに消化に良い食品は消化器官に負担をかけません、でもそれが健康に良いかというのは別次元の話しなのです。
これは何を指しているのかと言うと、ひとつは血糖値の話し、もう一つは肝臓への負担があげられます。
例えばお粥は消化に良いのですが、直ぐに糖に変わり血糖値を急上昇させます、これによって直ぐにも満足感を得られますが、今度はインシュリンの働きで血糖値がいきなり下降し直ぐにお腹が空いた状態になり他の物を食べたくなります。
実は、消化が良いというのは腹持ちが悪いとも言え血糖値を急上昇させ、ある意味では肝臓などに負担をかけます。
更にはインシュリンによってだるさが出たり、眠くなり脳の働きが悪くなるなどの弊害が生まれます。
逆に、消化が悪いというのは腹持ちが良いとも言え、血糖値の急上昇を防ぎ肝臓にも負担をかけず、脳にも充分な糖が回るためだるさや眠気を起こさずに済みます。
さて、いったいどちらが健康に良いのでしょうか?
正解は、その時の身体の状況によって選択するということを行わなくてはならないのです。
例えば夏バテや病気などで消化器官の働きが悪い場合、消化器官に負担をかけずに即エネルギーを補給する目的で消化に良いものを食べることが肝要です。
また健康でバリバリ仕事をこなしている人には、若干消化が悪くても高タンパク質のものや脂質など、じっくり消化されてエネルギーに変わる腹持ちが良い物を食べるようにするということです。
また、野菜やフルーツなどは消化が悪くアミノ酸や糖の分解などで意外や消化器官や肝臓に負担をかけてしまいます。
したがって、炭水化物やタンパク質などとバランスを取った上で食する必要があり、こうすることで必要なビタミンやミネラル、重要な食物繊維を摂取でき優れた食品となるのです。
したがって、野菜だけを食べるのは健康的とは言えないのです。
ちなみに同じ量のアミノ酸を肉から摂るのと野菜から摂るのとでは、なんと野菜は肉の6倍の負担を肝臓にかけているというデータがあります。
つまり草食の人は消化するだけで基礎カロリーを消費してしまい、行動や思考するためのエネルギーを奪われビジネスに必要な能動的な行動ができなくなる恐れがあるのです。
草食動物を見てください、身体が肉食動物に比べて大きくウエストが太くなっており、逆に肉食動物はウエストが細くて引き締まっているのが解ります。
これは、草食動物は肉食動物に比べて肝臓や消化器官が大きくないと必要な栄養素を得られないためなのです。
能動的にバリバリ行動するビジネスに身を置く人にとっては、脳内ホルモンバランス上も肉を食べることが重要なのです。
最後に消化の良い食品と悪い食品の代表例をあげてみます、これらは身体や生活環境に置いて食べ分けるとよいでしょう。
病気や寝る前など身体を休ませる時には消化の良い物、バリバリ行動するときには消化の悪い物が健康維持に重要だということをご記憶ください。
消化の良いものを自然に欲するときは、飲み過ぎやストレスなどで内臓が疲れているのかもしれませんね。
逆に消化の悪いものを食べたいと思うときは、身体がエネルギッシュで元気だという表示なのかもしれません。
【消化の良い食品】
お粥、うどん、ジャガイモ、豆腐、温泉卵、白身魚、ヒレ肉、鶏ささみ、ダイコン、カブ、キャベツ、カボチャ、ニンジン、バナナ、リンゴ
【消化の悪い食品】
ラーメン、パスタ、サツマイモ、大豆、納豆、目玉焼き、生卵、貝類、海藻類、ハム、牛肉、豚肉、ゴボウ、レンコン、キュウリ、葉野菜、キノコ類、柑橘類、梨、スイカ