2024年9月17日 08:00
「フィトケミカル」(ファイトケミカル)は植物に含まれる天然の化学物質の総称です。
ヒポクラテスが柳の葉を解熱などの治療に用いて効果を示し、これがその後にヤナギの葉から成分を精製してアスピリンの原料となり、世界で一番売れている薬になった例はあまりにも有名な話しです。
現在用いられている「フィトケミカル」と呼ばれる多くは、治療と言うよりも摂取すれば健康に良いと言われる成分を指します。
その多くはポリフェノールの一種で、フルーツ・豆類・ナッツ類・スパイス・野草(ハーブ)に多く見られます。
ただし、その成分の正確な根拠は未だに確立されてはいるわけではありません。
ただ、風の予防・癌予防・消炎・免疫力向上・視力向上など、実際にフィトケミカルがどのようなメカニズムによって効いているのかの確証はないのですが、効果としては認められているものも多く、今後更に研究が進む分野として注目されている事は確かなところです。
現在、分類されているフィトケミカルは以下のようなものがあります。
・フラボノイド
・アントシアニン
・イソフラボン
・セサミノール
・クルクミン
・イソチオシアネート類
・スルフォラファン
・メチルシステインスルホキシド
・アリシン(アリイン)
・カロチノイド類
・ルテイン
・リコピン
・リモネン
・フィトステロール(フィトステロイド)
・サポニン
・ β-グルカン
・カプサイシン
・ジンゲロール
など。
皆さんもはサプリメントなどによって、多分聞いた事のある成分かと思います。
これらは、何も特殊な植物ではなく、ブルーベリーなどのベリー類やトマト、ゴマにショウガやトウガラシなど、極普通に食べられているものに含まれています。
もの凄く大局的な話をすると、色の濃い野菜やフルーツ、キノコ類、苦みや辛みの強いスパイスやハーブ、油成分が多いナッツやゴマなどの種には、少なからずフィトケミカルが含まれていると思って間違いないでしょう。
健康維持を考えた場合、これらを意識して毎日食事に数種類を取り入れてみるのも方法の一つかと思います。