2024年9月19日 08:00
ダイエットに無関係の人でも、カロリーを気にしている人は少なくないと思います。
さてカロリーですが、実は意外な方法で計算されているのです。
そして、これを知った皆さんは如何にカロリー表示がいい加減なものかとショックを受けることでしょう。
そもそも「栄養学」というのは、導入された欧米食を正当化するための概念であり、日本人が健康を維持しようとしたら弊害が多く日本版栄養学を独自に作り上げる必要があります。
その代表格がカロリー表示で、何と1883年に考案された測定方法にしたがって今もなお使われているのです。
そして、その計測方法は生きた人間を対象にしているとはとても思えないものです。
その方法とは、「摂取カロリー=食物を燃やして得た熱量-食べた後の排泄物を燃やして得た熱量」なのです。
皆さん、もうお分かりですよね?
人間の身体の中では食物が燃える事はありません、また消化や分解など多くの食物は身体の中で化学変化を起こし食べた物と違う物質に変化しています。
例えば、ご飯は糖に変わり最終的には脂肪酸に変わります、つまり食べたご飯を燃やして得られるカロリーよりも、変化後の「脂肪酸」を燃やして得られるカロリーの方がはるかに高い数値となります。
野菜はほとんどが水分とセルロースであり、セルロースはほぼそのまま排泄されるのでカロリーは実際よりも低く計算されてしまいます。
逆に、ほとんどが消化される肉類は、脂質も加わり当然のこと実際よりも高めに出てしまいます。
この肉類のカロリーの高さから身体に悪いという間違った健康法が定着し、必須アミノ酸不足により肌疾患が発症した例なども報告されています。
肉類には、身体の中で作る事が出来ない栄養素である必須アミノ酸が9種類も含まれており、細胞を生成するには極めて重要な成分なのです。
カロリーが低いから健康という概念そのものも極めて危険な概念で、ご飯や野菜の消費を促すトリックかもしれないという疑念さえ生まれてきます。
人間の身体の中で行われている代謝という化学変化、腸内細菌の存在と働き、これらを無視して単純に燃やした熱量でのカロリー計算は百害あって一利無しだと思います。
カロリーに振り回されずに、独自の適正なバランスと量による健康法をそれぞれの国の食事内容によって確立すべき時が来ているのではないでしょうか?
カロリーを半分に抑えているのに痩せるどころか逆に太ってしまう、高カロリーな食事を続けているのに標準体型のまま、こんなことは不思議でも何でもありません。
それほどカロリー計算は、人間の代謝メカニズムを無視したいい加減なものであるということです。
カロリー以上に重要なのは、何をどのように食べたかなのです。
どのようにというのは調理方法もそうですが、1回に沢山食べるのと数回に分けて食べるのとでは同じ1日のカロリーでも大きく違ってきます。
世に存在する健康の常識、しっかりと正確な事実を知れば知るほど非常識そのものなのです。
数値に振り回されずに美味しく食べるのが、最も健康的なのではないでしょうか?