もっとやれなければ、もっとできるようにならなければ、そう思うほど体も心も頭も固まっていく一年でした。 私は「その場で正解を出すべきだ」という前提で動いていましたが、その前提が自分の動きを止めていました。
私に必要なのは勢いではなく正しいプロセスでした。 まず起きた状況を正しく受け取り、その場で結論を急がずにいったん保留します。 次に時間を取り、何が起きたのか何を求められているのかを言語化します。 最後に言語化した内容をもとに返します。 このプロセスを踏むと自然に落ち着いて判断できることが分かりました。 言語化は正解探しではなく自分の中で腑に落とす作業でした。
コミュニケーションがうまい人はその場で正しい答えを出しているのだと思っていました。 しかし実際は場を壊さない反応でいったん受け止め、後で精度を上げているのだと気づきました。 これは相手への配慮にもなります。
私は「受け取る→言語化する→返す」をプロセスとして固定し、繰り返して自動化していきます。 OSを更新し続ければ、受け取った瞬間に場をつなぐ一言が自然に出るようになります。 来年は実装の年にします。
師匠から私が何度も立ち返るべき言葉として教えていただいたことがあります。 「主観を入れるな。ありのままの事実を出せ」です。
当たり前のように聞こえますが私はこれが一番難しいと感じていました。 報告は任務を与えた方が判断するための材料を渡す行為です。 私は評価や言い訳ではなく、判断できる形の事実を出すことが大事だと頭では分かっていました。
ところが現場では私は報告をそのまま出せなくなる瞬間がありました。 「このまま言うとまずい気がする」「怒られる気がする」。 そう感じた途端に言葉をやわらげ、角を落とし、事実に主観を混ぜてしまっていました。
特に一番きついのは与えられた任務をきちんと実行できなかったときです。 未達の事実があると後ろめたさや恐れが強くなり、隠したくなったり和らげたくなったりしました。 しかし、ここが一番危ない局面でした。 未達の事実を小さく見せた瞬間にありのままの事実ではなくなりの任務を与えた方の判断が狂ってします。 重要度を誤って捉え、手当てが遅れたり、打ち手がズレたりします。 その結果、本来なら早く収束できたはずの問題が取り返しのつかないところまで進んでしまうことがありました。
叱責を避けたい、格好悪く見られたくない、後ろめたさを減らしたい。 そうした気持ちは自然に出てくるものですが、そこで主観が入り込むと事実がぼやます。 止まっている場所が曖昧になり、対応が遅れ、その結果状況は確実に悪化します。 一番厄介なのは防御のつもりでやったことが実は仕事の邪魔になり、師匠の判断の邪魔になっていた点です。 自分を守ったつもりでも、私自身が追い詰められ、周りも追い詰めてしまう状況を作ってしまいました。
だからこそ師匠が教えてくださった「主観を入れるな。ありのままの事実を出せ」という言葉は、精神論ではなく報告という行為が機能するための要点なのだと今は思います。 次に「そのまま言うとまずい」と感じたらそこが合図です。 防御壁を立てる前にまず事実を出します。 報告の目的は自分を守ることではなく、相手が正しく判断し状況を前に進めるための材料をお渡しすることです。 結果としてそれが自分を守ってもらうことにもつながります。
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愉々快々(完結)、行雲流水(完結)、経営者思考塾(完結)、経営者駆け込み寺(更新中)
最近ずっと流れが悪い。やることが滞ると焦り、焦ると目の前しか見えなくなって動きが雑になる。雑になると手戻りが増え周りにも迷惑をかけて関係もこじれやすい。結果また滞る。振り返ると典型的な悪循環に入っている。
このループを強めていたのは「未完了」が残っているときの罪悪感。自分の場合、小さい用件を片付けても軽くならない。大きな塊が残っている限り、頭のどこかが緊張したままになる。だから小さな仕事を後回しにして、大きい方を先に終わらせにいっていた。けれど大きい仕事は簡単には終わらない。進まない間に未完了が増え、罪悪感で動こうとして雑になり、防御的になったり、「いい人」に寄って余計なものを引き受けたりして、またズレる。これが最近の自分。
ここまできて気づいたのは、自分が「いつか楽になる」前提で無理をしていたこと。「これを越えたら落ち着く」「これが終われば軽くなる」という感覚で無理を重ねてきた。でも今の状況ではその運転が合わない。きつい局面が続く前提で回さないと悪循環が終わらない。
だから必要なのは迷わず動ける順番を先に決めておくこと。師匠から教えていただいた「これをやったらこれ、終わったら次はこれ」という考え方を、自分の中のリズムとして定着させ、迷いなく回せる状態に寄せていきたい。きついときほど考えるほど止まるから、判断の回数を減らし次の一手が自然に出る状態に近づける。
自分に必要なのはきつい局面でも進める「線」を作ること。点で判断して止まるのではなく線で流れるリズムを型として持つ。「これをやったら次はこれ」と順番で回す。これは、きつい局面でも動けるOSに更新する、ということ。楽になるのを待たず、回る形を先に作ることが重要。
私はこれまで、「こういう状況なので、こうすればいいですか?」と自分で用意した結論にお墨付きをもらうだけの、相談の形をした自己確認を繰り返してきました。 事実ではなく自分の前提と願望をまとめて押し出していただけです。
師匠からは「全部自分勝手な思い込みで周囲をひっかきまわしている、どんどん人が離れるぞ」とはっきり指摘されました。 相手の気持ちを確かめず「こうした方がいいはずだ」という自分の思いを一方的に押し付けてきました。 その結果、本来その人の判断の場を奪い、相手を自分の枠組みの中で扱ってきたのだと思います。
長い間これは「自分の根深い性格の問題だから簡単には直らない」と決めつけていましたが、その考え自体が「仕方ない」と逃げるための防御壁でした。 師匠の言う"成功思考"を学べとは、性格そのものの良し悪しではなく、"成功する行動を生み出すOS(行動原理)"を入れ替えることなのだとようやく理解しつつあります。
古いOSがいちばん強く作動する場面も見えてきました。 納期や期限に追われているとき、あるいはその場で答えを問われたとき、「今ここで答えなければならない」と感じた瞬間に、自分を守る防御壁が立ち上がり視野が一気に狭くなってしまいます。 そのたびに自分のことだけで頭がいっぱいになり、相手や状況が見えなくなる。 しかし師匠はどんな時も動じません。 それはどんな状況になってもいいように考え抜き準備をしているからだと思います。 焦りやすい自分はまずその手前の段階として、同じような場面を想定して人一倍準備をしておくところから始めなければならないと感じています。 そうやって土台を整えたうえで、問われた瞬間にその場しのぎの結論を言うのではなく一呼吸おいてから事実に基づいた言葉を選べるOSへと少しずつ切り替えていきます。
今はまずそのOSをアップデートする「入口」として、動き出す前の「チェック機能」を実装します。 動く前に一瞬だけ、①いま言おうとしていることは事実か、それとも自分の意見か、②相手のことを勝手に決めていないか、③自分の安心のために相手を動かそうとしていないか、この三つを自問する。 特に時間に追われている場面ほど、このチェックを一度はさむ。 それによってその場しのぎの結論を口にする前にいったん立ち止まり、まず事実と相手の意向を確認することを自分に思い出させようとしています。 今の私にできるのはこの基本からやり直すことです。
相手を自分の枠組みで扱わない。 まず事実と相手の意向を聞く。 自分の安心のために人を動かさない。 こうした準備とチェックをその場かぎりで終わらせず、日々のやりとりの中で繰り返すルーティンとして体に覚えさせていきたい。 これは本来、コミュニケーションの基本だと思います。 だからこそできていない影響は大きい。 ここに取り組む価値は大きいはずです。 これまでと同じOSのままでは先がない。 自分のOSを更新し続けていきます。
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最近特に師匠から「割り込み処理を先に終わらせろ」とご指導いただいています。
ITでいう割り込み処理とは、CPUが今やっている処理を一時停止して急ぎのイベントを処理し終わったら元の処理に戻る仕組みです。 CPUは本来プログラムを順番通りに実行します。 しかし、キーボード入力やネットワークからのデータ到着など今すぐ対応すべき出来事が起きると、状態を一度保存して割り込み処理を行い完了後に続きを再開します。 イベントが起きていないかを常に確認し続けるポーリングを延々と行うより、何か起きたときだけ反応するほうが無駄が少ない、という発想です。
一方で、ITの世界には「割り込みをキューに溜めて、あとでまとめて処理する」というやり方もあります。 割り込みが多すぎると一つ一つに完全対応していられないのでとりあえず受け付けてキューに並べておき、落ち着いたところでまとめて処理するわけです。 また割り込みには優先度をつけ高いものから順に処理し、緊急性の低いものは後回しにする仕組みもあります。 人間の仕事で言えば、発生した業務の依頼をひとまずタスクとして書き出し優先度をつけたうえで時間を決めて一気に片づけていくイメージです。
ただここで行き詰まることもあります。 キューに積んだとしてもその山を処理しきる時間もパワーもなければ割り込みタスクは増え続けるだけです。 ToDoリストばかり肥大していき、頭の片隅のノイズが増え、メインの仕事にも集中できなくなります。 溜めても実行できないならその溜め方や受け方そのものを見直す必要があります。
ITでは「割り込み禁止」という考え方もあります。 重要な処理中だけ一時的に割り込みを受け付けないという仕組みです。 仕事においても本来の目的と関係が薄い仕事は優先度を下げる、そもそも必要のない仕事は安請け合いしない、といった姿勢がこれにあたります。 何でも受けてとりあえずキューに積む、リストに加えるのではなく、必要性の薄いものは「これは受けない」と決めることで全体のフローを維持し、仕事の流れを滞らせないようにすることが大切です。
割り込み処理を先に終わらせるためには、受けた以上はさっさと片づけて残さないこと、そしてそもそも不要な割り込みはむやみに増やさないこと、その両方が必要でした。 「割り込みを溜めず、受けるべき割り込みだけをさばく」という当たり前のことをどれだけ徹底できるかが、自身の仕事の質と心の余裕を生んでいくのだと感じています。
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