2022年11月に公開されるや5日間で200万人を超えるユーザーを獲得した対話形式のAIであるチャットGPT(chatGPT)ですが、試してみるとその文章能力や回答が完璧過ぎて驚くばかりです。
極ローカルな情報に関してもどこから探してくるのか完璧に回答します、おそらく関連するホームページやブログまで事細かに検索して情報を得ていることが解ります。
そしてこのAPIが2023年3月1日に公開されました、APIとは独自のシステムからチャットGPTと連動させるプログラマブルインターフェースでチャットGPT同様に全てがオープンとなっています。
ITの世界でいうオープンとは無料で公開するシステムなどを指しており、誰もが自由に使うことができるものです。
私は本ブログにおいても5年以上前からAIライターの出現に触れてきましたが、このチャットGPTの回答はプロライターの能力をはるかに越えていると言っても過言ではありません。
文章の正確性だけではなく質問形式を変えていくと別の視点で観た回答を出してきます、音声合成システムと組み合わせるとどんな質問にも正確に答えることができる家庭教師やセミナー講師にもなるでしょう。
オープンAPIが公開されたということは今後ありとあらゆるアプリケーションに組み込まれていきます、そしてどんどん人間の仕事を奪っていくことが予想されます。
奇しくも某大学の外国人卒業生が日本語による答辞をチャットGPTを使って2分で作成したというニュースが流れました、自身で作成したら数日かかる内容だといいます。
また数日前のアンケートによると、まだ日本人の70%以上が知らないというチャットGPTですが、おそらく1年後には誰もが知らないうちに利用している存在になることは間違いないでしょう。
この大きな流れに乗って自身の利益に繋げられるかどうか、これも一つの勝敗を分ける試金石となることは容易に想像できます。
一念発起で起業する人は今の時代には珍しくありません、しかしせっかく時間もお金も使って大いなる志を持って起業しても数年で廃業していく人もまた後を絶たないのも事実です、何故こんなにも現代の起業は上手くいかないのでしょうか、そこには当初の描いていた理想の世界と現実との埋めようもない大きなギャップがあるように思います。
それに気がついた人は立て直しの余地も充分にあるのですが、ほとんどが失意の中で廃業していくのも現実です、ここ数年で起業する人の多くは時代を反映してホームページやポータルサイトを立てます、そしてSNSを使ってアナウンスします、ここで多くの起業家はこの行為自体で「上手くいく」と勘違いしてしまいます、ここに大きな落とし穴があるのです。
ホームページやポータルサイトを立てたところで誰も見に来てはくれません、つまり見に来てくれる手法を駆使して効果的な告知をしなければ意味が無いのです、これはネットの世界はリアルの世界と全く変わらないことを意味しています、リアルな店舗を作り看板を上げても何もせずに座っているだけでお客さんが来てくれるでしょうか?
ネットでも同じことなのです、ホームページを立てることは名刺やパンフレットを作成したのと何も変わらないのです、リアルでのビジネスが上手くいく人はネットでも上手くいきます、そもそもビジネスとは誰を相手にしているのかを考えてみると解ります、ビジネスの相手はどの業種でも人間です。
そこには人間関係を上手く構築できなければならないのです、むしろ不特定多数を相手にするネットの方がはるかに難しいと言えます、リアルで上手く人間関係を構築できない人が更に不特定多数を相手にした複雑で面倒なネット上で上手くいくわけがないのです、Webを使った集客は確かに知り合うきっかけにはなりますが、その後はリアルでの関係構築が全てを決めます、これに気付きだした人は地に足を着けたリアルでの口コミ集客を重視するようになるのです。
そろそろWeb集客の限界を知るべき時代が来たのではないでしょうか、ズバリこれからの時代はみんながやっているWebマーケティング手法は通用しません、不特定多数の面倒な人間関係、会ったこともないが故のトラブル続出、そのストレスや無意味な時間とお金、これらがリアルでのビジネスの足を引っ張っていることに早期に気付くべきなのです。
シェアハウス・シェアオフィス・シェアカー」と、これまで多くのシェアビジネスが誕生してきました、面白いところでは「シェアおじさん」という時代を反映したビジネスも派生しました、この「シェアおじさん」とは社会的信用力の低い人や外国人が家を借りるときなどに付添い人という形で様々な交渉事を行ってくれる人を派遣するビジネスです。
当初の目論みとは異なり実際の依頼は恋愛トラブルや住環境トラブル解消などの交渉事に利用されているようです、ただシェアビジネスは近年では閉塞感が出てきています、中国発祥の各種シェアビジネス会社は次々と破綻に追い込まれています、更には強引な融資での「シェアハウス」破産者も急増しており世の中からシェアビジネスは消え去ろうとしています。
しかし近年は新たなシェアビジネスが台頭してきています、その仕掛け人は時代を反映してか何とIT企業なのです、以前からあるレンタルサーバービジネスやクラウドサーバービジネスも一つの高性能サーバーのシェアビジネスの一つです、これが近年では1CPU毎の契約ではなく利用量に応じた契約に切り替わりつつあり大手企業もコストが嵩む独自サーバーから順次切り替えています。
また新たなプラットフォームとして今後期待されているのが「ブロックチェーン」などの新技術分野のシェアビジネスです、ブロックチェーンシステムを構築するのは多大なコストと運用コストが掛かります、これを1つのブロックチェーンを複数の企業でシェアすれば1社辺りの導入・運用コストは10%程度に落とすことが可能となります。
このように今後はIT分野の多くのサービスがシェア化されてくると読んでいます、温故知新よろしく古き文化を新たな分野に応用する事もまた成功するビジネス思考というものです。