野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、年中出回っていて、薬効成分も豊富な「ニラ」です。
「ニラ」は中国本土と日本が原産のユリ科の多年生植物、元々は雑草で別名「陽起草」とも呼ばれるほど生命力の高い野菜です。
一度植えると放っておいても、毎年収穫できるほどの生命力を備えているために「なまけ草」とも呼ばれています、それほどの野菜ですから栄養価も期待できます。
また、ニンニク、ネギ、ラッキョウ、ヒルと共に五大薫草として、その匂いのきつさからも薬効成分が豊富である事が解ります。
それほどの生命力を持つ「ニラ」の主な薬効成分は、「硫化アリル」で匂いの基はこれです、「硫化アリル」は身体を温め消化作用を促進し殺菌や消炎作用があります。
また、血をサラサラにし綺麗な血にする活血化作用は、血が水分不足でドロドロになりやすい暑い季節には欠かせない薬効成分です。
当然のこと、血がドロドロになることで起こる頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、生理不順などの予防や治療にも効果があります。
その他、ビタミンAやB群も豊富でスタミナ料理である「レバニラ炒め」は、玉ねぎを加えることで実に栄養バランスの取れた料理となります。
また、栄養バランスという点で相性の良いのはタマゴ料理です、ニラをたくさん入れたオムレツやタマゴスープもスタミナ料理と言えます。
近年は柔らかく甘みのある「黄ニラ」も多く売られるようになりましたが、栄養価という点では緑色の本来のニラの方が断然高いです。
ニラを食べるときは、肉やタマゴと合わせて食するのが良いと覚えておきましょう。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、年中利用され薬効成分が高い「ピーマン」です。
「ピーマン」はアマゾン川流域が原産のナス科の1年生植物で、名前の由来はフランス語の「赤いトウガラシ」と言う意味からです。
ピーマンは、緑色というのは日本だけの話しで、多くの国では赤に染まった完熟ものが好まれます。
つまり、緑色をしているのは早摘みしているからで、収穫期間を短くし日持ちさせるための作戦にすぎません。
さて、ピーマンの主な成分は、ビタミンAの基になるベータ・カロチンをはじめとしてビタミンB1、B2、C、毛細血管を強くして出血に強いビタミンPが含まれる夏が旬の野菜です。
更には、濃い緑色は葉緑素でクロロフィルと呼ばれる成分、これは血中の余分なコレステロールを排出し血をさらさらにする働きが有り、成人病予防には効果絶大です。
尚、赤く完熟してもクロロフィルが減少することはありません。
またケイ素も含まれており爪や髪の毛の発育には欠かせない重要な成分です、トータル的にはがん予防効果があることも判っています。
最近は肉厚の色鮮やかなピーマンの品種改良種のパプリカが、イタリアン料理の流行で重宝されていますが、栄養素的には本来のピーマンには敵いません。
今では、年中食べる事ができるピーマン、熱を加えても殆ど壊れることがない栄養豊かな野菜です。
いろいろな調理で積極的に取り入れてほしい野菜です。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、これから益々アミノ酸が増えて甘くて美味しくなる薬効成分が高い「ホウレンソウ」です。
「ホウレンソウ」はアルメニア原産の越年生植物でアカザ科の植物です、秋から冬にかけての寒い時期にも出回るハクサイと並ぶ、貴重価値のある葉野菜の代表格です。
江戸時代に中国から伝えられた品種と、明治時代にヨーロッパから伝わった品種が日本には混在していますが、どちらも非常に栄養価の高い野菜です。
茎が赤くなる品種は、ヨーロッパ産と覚えておくと良いでしょう。
主な成分は、ビタミンAの基となるベータ・カロチンをはじめとして、ビタミンB群、C、女性には重要なE、止血に効くKなどビタミンのオンパレードです。
更にはヨウ酸、これは貧血症の特効薬です、他にはミネラルがまた豊富で列記したら切が無いのですが、鉄、マンガン、リン、ヨード、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどは特に多く含まれています。
これらのミネラルの薬効としては造血、新陳代謝を促すなどまさに薬要らずの万能野菜です。
更には、リジン、トリプトファン、シスチンなどDNAや細胞を構成するアミノ酸が豊富に含まれており、ビタミンやミネラルなどと総合して若返りの薬ともなるのです。
ポパイがホウレンソウを食べて、力100倍になるのは漫画の世界ですが、これはまんざら嘘では無いということですね。
ホウレンソウの効果的な食べ方は、水に溶け出してしまう成分も有るので、さっと火を通したおしたしや溶け出した成分を全部摂取できるスープが最適です。
また、新鮮な有機栽培のものであれば、そのままサラダやジュースなどで生で食べるのもとても良いです。
気をつける点としては、鉄やマグネシウムが豊富に含んでいるので、バランスよく食べないと身体を冷やすだけでなく、腎臓や尿管に結石しやすいので注意が必要です。
日ごろから水分を多く取るような人は問題無いのですが、尿が濃くなると特に結石しやすいので一度に多量摂取は禁物です。
何事も過ぎるのは良くありませんね。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、年中豊富に出回っている薬効成分も高い「ニンジン」です。
「ニンジン」は、セリ科越年生植物で、地中海沿岸が原産地です。
日本には江戸時代に渡来し、当時は今のように根の部分が大きくなく根と言うより葉も含めた全体を食されていました。
主な成分は、根の部分では「カロチン」、これは身体の中でビタミンAに変わる栄養素で、人間には必須成分の一つです。
特にベータ・カロチンは活性酸素を除去し、万病の薬として世界中で注目され研究されています。
癌予防に効果があるので、毎日ジュースにして飲むと効果が期待できます。
お勧めは、朝食時にリンゴとニンジンをジュースにしてコップ一杯を飲むこと、これで身体が目覚め脳も糖分が回ってリフレッシュします。
このとき、可能であれば葉の付いた物を使用して、葉も全部ジュースにして飲むと更に効果が上がります。
葉にはベータ・カロチンに加えて、イオウやリン、カリウムなどのミネラルが豊富で、葉まで1本食べれば一日の必要量をまかなえてしまいます。
日本では、戦後葉が付いた物を入手しずらいのですが、海外に行くと葉が付いているのが当たり前のように売られています。
ニンジンの葉は想像する以上に長くて立派で、さらには根の部分よりも栄養素が豊富に含まれているのです。
韓国では、ニンジンの葉と海鮮物を入れたチヂミが食されています、ニンジンの葉は意外にも火を通すと、こんなにも甘くて美味しいのかと驚かされるほどです。
ファンシーフーズでは、このニンジンの葉にも食用タンポポ同様に大いに注目しています。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、特に秋口から冬場には豊富に食べてほしい「ネギ」です。
「ネギ」は、記録が無いほど大古の時代から大陸より日本に伝来した古くから食されていた野菜で、ユリ科の多年生植物です。
その独特な味と匂いから、「気を高める」、「毒気を払う」などと評され食され続けてきました。
煮てよし、焼いてよし、生でよしと、ソバやうどんなどの薬味や出汁として使われてきたことを考えると、これほど多彩に使われる野菜も少ないでしょう。
「ネギ」は、近縁種であるニンニク、タマネギ、ニラなどのアリウム系野菜と同様に豊富な「アリイン」が含まれています。
「アリイン」はアリウム系野菜共通の成分で、同時に「アリナーゼ」という成分を含みます。
この「アリナーゼ」は「アリイン」と混ざると「アリシン」に変り、鼻を刺すような強烈な匂いと刺激的な辛味を発します。
「アリシン」の主な薬効としては、解熱、消炎、虫下しなどで、昔から家庭療法として風邪の予防や治療薬として多用されてきました。
冬には、体温を上げウイルスなどの抵抗力を増し、更に滋養強壮薬として優れた薬効成分を持っているのです。
「ネギ」の青い部分には、ビタミンB2、C、ベータカロチンなどのビタミン類と、リン、マンガンといった、これも特に冬場に健康な身体を維持するのに必要なミネラルが豊富に含まれています。
是非、青い部分も捨てずに、鍋や味噌汁など汁ごと食べられる料理に使っていただきたいと思います。
多くの野菜に共通しているビタミンやミネラルは水溶性ということ、つまり汁のほうに殆どが溶け出してしまうのです。
したがって、具だけ食べるのは栄養を搾り取ったカス(食物繊維)を食べているようなものです。
鍋の後に、麺やご飯を入れて全て食する文化が広がったのは、溶け出した栄養を全て採るということからなのです。