野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、栄養が無くほとんど水分などと昔から誤解されている「レタス」です、やはり夏が最も美味しくいただけますが、近年ではハウス物が年中出回っている定番の野菜となりました。
「レタス」は、ヨーロッパ南部や北アフリカが原産のキク科の越年生植物で古くはローマ時代から栽培されていたと記録に残っています。
「レタス」の語源はラテン語の「乳」を意味する言葉で、根の近くの茎を切ると白い液汁が出ることから命名されたようです。
日本には、平安時代に中国から渡った「チシャ」と言う野菜がこの「レタス」と同種のものになります。
「レタス」の根の近くの茎を切ると出る乳白色の液汁の成分は、「ラクッコピコリン」という成分で精神安定剤に用いられる薬となります。
入眠効果もあり、ヨーロッパでは興奮を冷ます薬として昔から用いられてきたようです。
また、他の成分ではビタミンA、ビタミンB1+B2、ビタミンCに加えてマグネシウムや鉄を筆頭にカリウム、リン、カルシウム、ナトリウムなどミネラルも豊富で、「水分しかない野菜」などとは程遠い、貴重な「ラクッコピコリン」を含めた薬効成分の塊のような野菜なのです。
これらの総合的な効用としては、脳や神経組織、内臓の新陳代謝を高めて健康を保つためには不可欠な成分です。
また、この結果として美肌やアンチエイジング等の効用も期待できるものです。
ただし、夏には生で食しても身体を冷やすので問題ありませんが、冬は出来るだけ熱を通してから食する方が下痢などの防止には良いようです。
中国では夏でもさっと熱い油をかけたシャキシャキ感を残した「レタス」料理が多いのですが、実に理に適った料理と言えます。
肉料理との相性も良く、スープなどに是非茎の部分も入れて夜食とすればリラックスして深い眠りで心身の疲れも癒してくれるでしょう。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、夏が最も美味しい夏の代表的存在であり、世界中でいろいろな料理にアレンジされ、また果物代わりに食されている「トマト」です。
「トマト」は南米のペルーを中心とした地域が原産のナス科の一年生植物で、ナスから突然変異によって生まれた種で、当初は食用ではなく観賞用として主にヨーロッパに16世紀ごろ伝来しました。
遺伝子的にはナス科ですが、これほどまでに原種からかけ離れた野菜は見当たりません、それは外見上もそうですが注目したいのはその成分です。
スイカ、メロン、トウガン、キュウリなどは全てウリ科で外見も味も異なります、しかし成分的にはその代表であるカリウムとイソクエルシトリンは、共に共通しており同じ効果が期待できます。
ところが、この「トマト」は原種である他のナス科には見られない「リコピン」という一種のカロチノイドを獲得し、成分的には全く別の種として考えるほうがよいのではないかと言うほどに異なるのです。
さて、この「リコピン」ですが、ガン予防に効くという実験結果が出てから特に注目されている薬効成分です、免疫力増強には欠かせない成分となりました。
他の成分も非常にバリエーションに富み、まさに「食べる薬」と言っても過言ではありません。
クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸は消化促進と胃腸壁を丈夫にする作用、ナトリウム、マグネシウム、カリウムはミネラルの中でも特にアルカリ性が強く血液の浄化作用があります、またビタミンC、ビタミンPも豊富でほとんどの成人病予防や治療に生かされます。
また総合的には脂肪分解消化作用、血液をサラサラにする効果なども期待でき、老化防止や成人病疾患には総合的な薬として考えても過言ではありません。
緑色野菜と一緒にジュースにして毎日飲めば夏バテ知らずで新陳代謝によって蓄積された酸を中和して元気に動くことが出来るでしょう。
更に、肉や魚と一緒に煮込むことで脂肪を分化して消化を助けるために、コレステロールの心配も軽減できます。
イタリア伝統料理のアマトリチャーナは豚の頬肉とトマトを煮込んだ料理で、野菜やヤギのチーズも加わり消化分解を考えると極めて栄養バランスに優れています、パスタにすると全ての栄養素がこれだけでバランス良く摂取する事ができます。
カレーなどにも積極的に入れてほしい野菜の一つです。
「トマト」を1日1個、或いは「トマト」ジュース1杯で元気に過ごしましょう!
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、いかにも「薬草」っぽい独特の匂いのする「セロリ」です。
「セロリ」は地中海沿岸が原産のセリ科の一年生植物で、世界中で食されている野菜の一つです。
日本には豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に持ち込まれたのが始めで、当時はその独特な匂いが日本人には馴染みが無く、なかなか浸透しなかったとあります。
豊臣秀吉の朝鮮出兵によって韓国に唐辛子が持ち出されてこれが定着し、日本には「セロリ」が持ち込まれて、今では日本で年中食されている野菜の一つとなっています。
韓国では醤油漬けなどの他にはほとんど食されていない「セロリ」ですが、日本では良く食されている、何だか面白いですね。
「セロリ」はかの医聖ヒポクラテスにして「精神安定にはセロリを食せよ」と言うほどに、その薬効成分は当時からも解明されていたようです。
この精神安定をもたらす成分は「アピイン」というもので、あの独特な匂いもこの成分の発するものです。
この他にも鉄分やマグネシウムなどのミネラルが豊富であり、更にビタミンA、B群、Cも多量に含まれているので美肌効果や造血、生理不順に老化防止と女性にとっては毎日食したい野菜ですね。
「アピイン」はその匂いを嗅ぐだけでも神経が休まるようで、精神的なストレスを感じた時に「セロリ」のサラダなどを食すると最高の効果を発します。
最近では、季節に関係なく年中出回っていますので、サラダにスープに多く利用したい野菜です。
葉の部分には特に栄養が有り、また加熱すると甘くなりますのでスープや味噌汁にしても美味しくいただけます。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、夏から秋にかけて収穫され、冷気によって糖が熟成されたホクホクした美味しいものが出回る「カボチャ」です。
「カボチャ」の原産地は、これまで名前の由来とされてきた「カンボジア」ではなくて、中央アメリカです。
「カボチャ」の名前の由来である「カンボジア」が原産国だと思われていますが、これは16世紀にカンボジアからポルトガルへ向かう船から初めて持ち込まれたものであることから付けられてしまったためです。
「カボチャ」の最大の栄養素はカロチンです、これは体内でビタミンAに代わり皮膚の強化や体力増強、疲労回復、風邪予防には欠かせない栄養素です。
夏の終わり頃に豊富に取れる「カボチャ」は長期保存が可能で、まさに秋から冬に多く食べられています、そういう意味でも自然とは良くできているものです。
冬場に必要なビタミンAを夏野菜がもたらし、糖を熟成しながら春まで保存可能なのですから。
ビタミンAの他の効用としては、眼精疲労、粘膜の強化(鼻血防止など)、美肌などがあげられます。
また、他の野菜に比べ群を抜いて豊富なのが女性には特に重要なビタミンEです。
カロチンとビタミンEの組み合わせは、実は活性酸素を取り除き癌予防や成人病などの万病の薬になります、そしてアンチエイジングには欠かせない栄養素です。
特に、中わたの部分は、他の部分の5~6倍ものカロチンが詰まっている部分です、美味しくないと捨てずに、てんぷらなどにして食するようにしたいものです。
種は日本以外のアジア諸国では酒のおつまみなどで普通に食べられています、日本でも昔は食べられていましたが、今では見かけなくなりました。
お隣、韓国ではいまだにコンビニなどでも買え、おつまみにしたり料理に使われています。
この種にはリノール酸が豊富に含まれており、動脈硬化予防には最高の薬と成ります、ただし消化吸収が悪いために油で揚げて食するなどの工夫が必要になります。
夏の「カボチャ」は中わたも含めて天ぷらや薄くスライスしてサラダで食し、秋から冬のホクホクした「カボチャ」は煮物やみそ汁に入れて食すると、その季節に必要な栄養素が採れて栄養バランスが良くなります。
夏には疲労回復と美肌効果を期待し、冬には風邪防止と皮膚強化に期待できる「カボチャ」はまさに3シーズン通しての万能薬でもあるのです。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、冷やして食べると美味しい「キュウリ」です。
「キュウリ」は、インドはヒマラヤ地方原産のウリ科の1年生植物で、「タマネギ」や「トマト」などと同様に世界中で食されているポピュラリティを得た野菜の1つです。
その原種の歴史は、インド文明開花とほぼ同じころから栽培されていました。
日本では、約1000年ほど前に渡来して栽培されるようになりました。
「キュウリ」には、他のウリ科の植物の特徴の一つでもある 「イソクエルシトリン」という、強力な利尿効果のある成分が多量に含まれています。
これは、スイカやメロンなどと同種と考えても問題ありません。
したがって、身体のむくみを取るには、これに勝るものはありません、また利尿と同時に身体の毒素も排出してくれます。
こういう意味でも、冬にも身体の冷えに注意しながら、漬けものなどで摂りたい野菜の一つです。
また、多量に含まれる「カリウム」も利尿やむくみ解消効果が期待できます。
夏の暑い時には生で食し、寒い季節には漬けものや加熱して食すると良いでしょう。
「キュウリ」の薬効成分は加熱しても壊れませんから、スープなどにも入れてみては如何でしょう?