スピーカーの大御所が作ったパーソナルスピーカー~アルテックランシング FX6021-J
2024年6月22日 07:00
2000年ごろから出始めた手軽にPCやスマートフォンと繋いでデスクトップオーディオを愉しめるアンプ内蔵サブウーハー付きの2.1Chスピーカーシステムですが、今もなお根強い人気で各社から新商品が出てきています。
所謂パーソナルオーディオと呼ばれるカテゴリですが、ピュアオーディオメーカーのフォステクスやJBLなどの本格スピーカーメーカーも参戦しています。
そんな時代に、PAオーディオや大型フロアスピーカーの大御所アルテックランシングが2.1Chパーソナルオーディオスピーカーを発売していました。
それが、このアルテックランシングFX6021-J(2005年発売、オープンプライス)です。
アルテックランシング FX6021-J
定価はオープンプライスなので販売価格を調べてみたのですが見当たりません、かなりレア商品なのかもしれません。
私は興味本位で新品同様の箱入りの展示品を2万円前後で購入したのですが、内容からして実売価格は4~5万円前後だったのではないかと推測しています。
さて音質は、PAオーディオの大御所アルテックランシングらしく派手な音作りがされています。
悪い意味ではデスクにサブウーハーを一緒に置くとトータルバランスが極めて悪いです、これはサブウーハーはデスクの下に置くか部屋の脇に置く使い方をする製品だと思います。
写真では写真撮りの為に一緒に置いていますが、音質と音色の確認では机の下に置いて行いました。
まあ、アンプ内蔵のパーソナルオーディオと割り切って使用する分には耐えられる音質と音色ですがピュアオーディオのサブシステムとして捉えると使い物になりません。
妙な低音の鳴り方で肝心の中高音域が消されて靄がかかったような音色になります、ボイスも籠った感じで張り出し感がないので音楽を聴けますが愉しめません、期待しただけにちょっと残念な気持ちになります。
ただリモコンがワイヤーで本体と繋ぐ手元用と、ワイヤレスで離れた位置から操作できる2つがセットになっています、これは使い勝手が良いです。
またスピーカースタンドはしっかりした作りになっており、かなりの重量がありますので安定感があります、そこはやはり数千円の安物とは比べるまでもありません。
小型液晶テレビの音質改善やPCで動画などを手軽に愉しむという向きにはそれなりに使えます、こういった製品だと割り切ると利用法はいろいろ在ると思います。
※ピュアオーディオ&ピュアホームシアター製品の評価記事はこちらのブログを参照下さい。